研究成果
業績資料（小柴）
Nguyen, T.T., Oh, S.S., Weaver, D., Lewandowska, A., Maxfield, D., Schuler, M.H., Smith, N.K., Macfarlane, J., Saunders, G., Palmer, C.A., Debattisti, V., Koshiba, T., Pulst, S., Feldman, E.L., Hajnóczky, G., and Shaw, J.M. (2014). Loss of Miro1-directed retrograde mitochondrial movement results in a novel murine model for neuron disease. Proc. Natl. Acad. Sci. USA, 111, E3631-E3640.
概要
ミトコンドリアは、細胞内において非常にダイナミックな形態を有しており、このような動態変化が細胞や組織のウイルスに対する免疫応答をはじめとした様々な高次生命機能に重要な役割を果たしている。本研究では、特にミトコンドリアの動きを調節するGTP結合型タンパク質（Miro-1）の遺伝子改変マウスを作製した研究成果を報告した。神経特異的な変異マウスでは、ヒトの神経変性疾患に伴うような症状が確認され、ミトコンドリア動態の生理的な重要性が示された。今後のウイルス感染とミトコンドリア動態との関係性を調べる上で、モデルマウスとして有用性があることが明らかになった。