研究成果

発表論文報告(森川)

概要

インフルエンザウイルスHA, NAはアピカル膜に極性輸送される。このアピカル輸送を解析したところ、HAとNAは共発現により互いのアピカル輸送を相互に促進することが判明した。このアピカル輸送の相互促進にはHA/NAの脂質ラフト親和性とそれに伴うHA/NAの集積(近接化)が必須であった。proximity ligation assay (PLA)で調べたところ、ラフト親和性のHA/NAが共発現すると、脂質ラフトのクラスター化(集合)が誘発されることが明らかとなった。この脂質ラフトのクラスター化により輸送小胞の出芽が促進し、アピカル輸送が促進したと考えられる。