感染生物学(細菌学)研究室へようこそ!








研究内容
私たちはグラム陽性細菌の環境適応・進化に関して、主に以下のような研究をしています。(英語ページもご覧ください)

@黄色ブドウ球菌の薬剤耐性化プロセスの一つとして自然形質転換能(細胞外DNAを取り込む能力)を見出しています。これがどのような条件で、またどのようなメカニズムで発揮されるかを調べています。またリネゾリド耐性遺伝子などの重要な薬剤耐性遺伝子が水平伝達する可能性を実験的に明らかにする共同研究も行っています。

A上記の自然形質転換能はある条件で数パーセント程度の細胞だけが発揮します。これは、「大部分はゲノム情報を維持しつつ、一部の細胞が進化を試みる」という両賭戦略であると考えられます。同様に、細菌にはポピュレーションの一部だけで発現する遺伝子群が他にもいくつか存在しますが、その多くは機能未知です。これらの機能を明らかにすることで、新規な細菌の生存戦略を解明しようとしています。

Bヌクレオイド(核様体:ゲノムDNAを含む構造体)は大腸菌では定常期や飢餓で凝集してゲノムを守ります。一方黄色ブドウ球菌では酸化ストレスに応答して凝集しますが、ゲノムを直接的に守っているようではなさそうです。酸化ストレスは好中球など貪食細胞が発揮する重要な殺菌因子です。凝集によってブドウ球菌は何を行っているのかを理解することで、本菌の病原力の一側面に迫ろうとしています。


その他、
・抗生物質に応答して発現する酵素Drp35
・細胞内寄生菌であるリステリア菌の転写制御
・乳酸菌と腸内細菌の相互作用(共同研究)
など、「環境適応・進化」という興味のもとで、メンバーごとに異なるいろいろな課題に取り組んでいます。





学生募集
医療科学類 卒業研究生
生物学類(人間生物学コース) 卒業研究生
フロンティア医科学専攻(修士課程)
生命システム医学専攻(博士課程)
などとして所属することができます。興味のあるかたはまずはメールでご連絡ください。
morikawa.kazuya.gau.tsukuba.ac.jp