『編者が生まれた年に「ミクロの決死圏」という映画が作られた。縮小光線で小さくなった医療チームが 患者の体内に入って治療するという内容で、もちろんCGなどない時代に非常に美しい映像に満ちている。 ではもし、もっと小さくなって細胞の中にまで入ることができたとしたら? 出会ったり、離れたり、影響しあって働くタンパク質達は、さぞダイナミックで美しく、 また愛おしいのではないだろうか。 ちなみに上記の映画の原題は「Fantastic Voyage」である。 一人でも多くの方の「幻想的な旅」に、本書が役立つことを祈って。』 |
---|
科学研究においては、技術の開発が新しいブレイクスルーを生む出すことはよくあります。 では今、生命科学において、どんな技術があれば、何がわかるようになるでしょう? 私達の研究室では、蛍光タンパク質の新しい応用方法を開発することにより、 生きたままの細胞中や動物中での様々な分子のダイナミックな動態を可視化することを 目的として研究を進めています。 |
---|