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筑波大学大学院医学系博士2専攻の教育課程編成について 筑波大学大学院医学系専攻教務委員会 我が国の国立大学は、法人化とともに、各大学の個性と特色を活かして多様な教育を実現することが求められています。同時に、国際的通用性等の観点から教育の標準を構築することも求められており、個性化と標準コアの形成の調和に配慮しながら、我が国に大学がつくられて以来の歴史的大改革を推進しています。この中で、大学院の教育改革は、『実質化』と『国際的通用性・信頼性』というふたつのキーワードをもとに進められています。実質化するためには、専攻ごとに、どのような人材を養成するのかその目的を明らかにし、人材養成の目的に即した教育課程を編成し、学修の成果及び学位論文に係る評価、ならびに修了認定の基準を定め、あらかじめ明示することが求められています。これにより教育の体系化、標準化、透明性が進められるとともに各大学の個性が外部からも明瞭に見えるようになると考えられています。 私達医学系博士2専攻の教育課程の特徴のひとつは、私達が2005年から始めている『武者修行教育』にあります。これは、フィンランドが教育最先進国となり、カナダのマックマスター大学やアメリカのハーバード大学から世界に広まった医学教育改革の基盤精神にも共通している能動的学習課程の大学院版と考えられるものです。大学院においては、研究活動を学生が能動的に行うことはこれまでも普通のこととして行われてきましたが、専攻を単位とする教育の組織的展開の中で、能動的学修体制の確立を最重要課題のひとつと捉えて、教育課程の再編に向かったのは私達の独自の方針です。『実質化』と『国際的通用性・信頼性』というふたつのキーワードが大変重要であることに私達も異論はありません。これらに加える私達の教育課程の特徴を示すキーワードが『武者修行』なのです。近年、博士課程を修了した人達に対して、 ・専門には詳しいが応用がきかない ・自分で研究をデザイン、マネジメントできない ・関連領域に関する知識が少ない ・語学力も含めて、コミュニケーション能力に欠ける ・アカデミック志向が強い 等の課題が指摘されています。私達は、『実質化』と『国際的通用性・信頼性』に加え、自ら課題を設定し、指導教員のみならず、外国の大学院生等との交渉や、企業の方との交渉を通じて、その達成のための活動を行う『武者修行』型能動学修こそ大学院修了生に対する高い期待に沿う人材を育成する最善の方法だと考えています。ある意味で、『武者修行』型学修は、学修内容と評価基準を事前に提示し、それに従って教育を行う『実質化』とは対局に位置する改革かもしれません。しかし、見通しの良いレールの上を走る標準コアだけでは大学院生に求められている課題を克服できるとは思えません。学生も教員もそれぞれの課題をもって困難を恐れず立ち向かっていく『武者修行』こそ、私達の最大の特徴だと考えます。(私達の専攻では、学生のみならず教員も『武者修行』継続中なのです。) |
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