![]() ![]() |
|---|
![]() |
|
| 環境因子に対する生体応答と、その破綻としての呼吸器疾患 人間総合科学研究科病体制御医学専攻 石井幸雄 肺は外界と直接に接していることより環境因子の影響を受けやすい臓器である。環境因子からの攻撃に対し肺組織は様々な防御系を有している。これらの防御応答の低下、逆に過剰反応は様々な呼吸器疾患の病態形成に関与すると考えられる。今回のセミナーでは転写レベルの応答と呼吸器疾患との関係についてフォーカスをあてた。転写因子Nrf2を欠損するマウスではタバコ煙による酸化ストレスや炎症が亢進し著明な肺気腫形成を認めた。T細胞分化に関わる転写因子であるGATA3やT-betを改変したマウスではサイトカイン産生の変移を生じ、抗原曝露による気管支喘息様病態や、ブレオマイシン吸入後の肺線維症の経過を修飾した。これらの転写因子の調節は炎症性呼吸器疾患の治療法として有効な可能性がある。
|
喫煙曝露8週後の野生型マウス(A)、およびNrf2欠損マウス(B)の肺組織。Nrf2マウスでは明らかな肺胞壁の破壊と気腔の拡張を認める。 |
|
|
| |
|---|