シラバス Syllabus 医学学位プログラム
科目名・科目番号
Subjects・Course Number
0BTNE21 / システム統御医学特論I  0BTNE25 / システム統御医学演習I 0BTNE29 / システム統御医学実験実習I
0BTNE23 / システム統御医学特論Ⅱ 0BTNE27 / システム統御医学演習II 0BTNE2B / システム統御医学実験実習II
研究分野
Laboratories
実験病理学 実験病理学 実験病理学
使用言語
Language used (Japanese,  English,  Bilingual)
英語 英語 英語
他研究室学生の受け入れの可否(〇×)
Availability for Students from Other Lab.
○可 ○可 ×原則として不可
他研究室学生の参加に関する問い合わせ先
Contact Information for Students from Other  Lab.
加藤 光保: mit-kato at画像 加藤 光保: mit-kato at画像 加藤 光保: mit-kato at画像
授業形態
Course Type
講義、討論 演習 実験・実習
標準履修年次
Year
 1・2年次  1・2年次  1・2年次
実施学期・曜時限等
Semester,Day and Period
特論Ⅰ春学期 / 特論Ⅱ秋学期 火曜9:15-11:00 演習Ⅰ春学期 / 演習Ⅱ秋学期 木曜9:15-11:00 実験実習Ⅰ春学期 / 実験実習Ⅱ秋学期 随時
開講場所
Room Number
医学医療系棟 721討論室  医学医療系棟 821討論室  医学学系棟 732 実験室、733 培養室、736 実験室、772 実験室 
単位数
Credit
Ⅰ:2単位、Ⅱ:2単位 Ⅰ:2単位、Ⅱ:2単位 Ⅰ:2単位、Ⅱ:2単位
担当教員名・オフィスアワー等 (事前にメールで連絡すること) (事前にメールで連絡すること) (事前にメールで連絡すること)
Faculty Members and E-mail    加藤 光保: mit-kato at画像 加藤 光保: mit-kato at画像 加藤 光保: mit-kato at画像
鈴木 裕之: h-suzuki at画像 鈴木 裕之: h-suzuki at画像 鈴木 裕之: h-suzuki at画像
渡邊 幸秀: y-watanabe at画像 渡邊 幸秀: y-watanabe at画像 渡邊 幸秀: y-watanabe at画像
沖田結花里: yukari-okita at画像 沖田結花里: yukari-okita at画像 沖田結花里: yukari-okita at画像
授業概要
Course Overview
発がんの分子メカニズムについて、分子細胞生物学実験・動物実験・病理組織学解析などの研究成果を題材とした討論を行うことを通じて、がんの基礎研究者として、自立して実験研究を企画・実施・評価できる能力を修得する。 英文原著論文の抄読を行い、がんの発生と進展の分子メカニズムに関する世界の一流の研究の内容と水準を理解し、その動向を把握する。がんの基礎研究者として、世界の動向と水準を踏まえて、独創的で価値の高い実験研究を企画・実施・評価できる能力を修得する。 がんの発生と進展の分子メカニズムに関する研究に必要な実験の原理と方法について学び、 安定な結果を得ることができる高い技能を身に付け、結果の信頼性について評価できる能力を 修得する。がんの基礎研究者として、正確な実験を行う技能を向上させ、結果を評価できる能力を育成する役割を担っている。
学位プログラム・コンピテンスとの関係Competence
(学位P共通)
【汎用】知の創成力、コミュニケーション能力
【専門】研究課題設定力、専門知識運用力、情報発信力
【汎用】知の創成力、コミュニケーション能力
【専門】研究課題設定力、専門知識運用力、情報発信力
【汎用】知の創成力
【専門】先端研究遂行力、専門知識運用力
授業の到達目標(学修成果)
Course Objectives (Learning Outcomes)
←SBO(Specific Behavior Objectives
1. 実験病理学と腫瘍学に関する自らの実験研究の目的、方法、実験結果とその意義、今後行うべき研究について発表し、質問に答えることができる。
2. 自らの実験研究の、当該領域の世界の研究における位置と独創性について説明できる。
3. 自らの発表内容に対する質問とコメントを理解し、討論の内容を以後の研究の質の向上に反映させる。
4. 他の学生の発表内容を理解し、その意義と欠点を理解し、その向上のためになる質問や討論をする。
5. 遺伝子組換え実験に関する法律と研究方法を理解し、適切な遺伝子組換え実験を企画・申請・実施できる。
6. 動物実験に関する規則と生命倫理学的問題点を踏まえ、適切な動物実験を企画・申請・実施できる。
7. がんを組織ならびに個体レベルで理解し、がん細胞集団の組織構築、腫瘍実質と間質、浸潤と転移、宿主の防御反応について概略を説明できる。  
1. 主要科学雑誌や on line の検索システムを用い、最新の原著論文の中から、読むべき論文
を選ぶことができる。
2. 選んだ論文を読んで理解し、定められた時間内にその概要を他の学生に説明し、質問に答
えることができる。
3. 他の学生が選んだ論文を事前に読み説明を聞いて理解し、疑問点や当該研究の意義につ
いて討論することができる。
4. 個々の原著論文の歴史的意義、教科書的全体像の中における位置づけを説明することが
できる。
1. 細胞培養法の基本手技を理解し、細胞の保存、解凍、観察、継代操作を行うことができる。
2. 培養細胞または組織における特定の分子の発現分布を蛍光抗体法により検出し、写真撮影を行うことができる。
3. 組織を固定、脱水、包埋し薄切標本を作製することができる。
4. 組織中の特定の分子の発現分布を酵素抗体法により検出し写真撮影を行い、抗原賦活化法の選択、染色条件の至適化、特異性の検討を行うことができる。
5. 遺伝子組換え実験の実施に必要な法的知識と分子生物学的知識をもち、目的に応じて必要な遺伝子組換え体を作製することができる。
6. 遺伝子組換え体を培養細胞に発現させ、発現程度をウエスタンブロッテイング法により、検出することができる。遺伝子組換え体のベクターに関する知識をもち、適切なベクターを選択することができる。
7. 細胞の増殖に対する促進作用や抑制作用を定量的に評価することができる。
8. 細胞の運動に対する促進作用や抑制作用をトランスウェルアッセイとスクラッチ法により評価することができる。
9. 動物実験の実施に必要な法的知識と分子生物学的知識をもち、目的に応じて必要な遺伝子改変マウスの作製や発がん実験を行うことができる。
キーワード
Keyword
がん、幹細胞、トランスフォーミング増殖因子β、PMEPA1/TMEPAI、MAFK、GPNMB、THG-1 がん、幹細胞、トランスフォーミング増殖因子β、浸潤、転移、再発、上皮間葉転換、薬物耐性 がん、幹細胞、トランスフォーミング増殖因子β、細胞培養、スフェア、浸潤、イメージング、ゲノム編集
授業計画
Course Schedule

第1回(月日、時限)担当教員名 講義内容など
発がん、細胞増殖制御、細胞運動、幹細胞と組織構築に関し て、研究目的の設定、方法の選択、結果の意義、次に行うべき実験の選択、を可能にする学識 と創造力・自立力を育成する研究発表と討論を週1回行う。 個別の各論的議論をもとに、常に総論的知識の確認を行う。 1. 抄読する論文の選び方
2. 科学論文の構成
3. 実験結果の読み方
4. 科学論文の論理展開とまとまり ・優れた科学論文の歴史性   と独創性
以上を理解するための論文抄読と討論を週1回行う。 個別の各論的議論をもとに、常に総論的知識の確認を行う。
1. 細胞培養の基本手技
2. 免疫蛍光抗体法による培養細胞の染色
3. 組織の固定、脱水、包埋、薄切
4. 免疫組織化学:酵素抗体法による組織染色、抗原賦活化法の選択、染色条件の至適化、特異性の検討
5. 遺伝子組換え体の作製、サブクローニング、DNA シークエンス
6. ウエスタンブロッテイング法
7. 細胞増殖。血算盤の使い方、増殖曲線
8. 細胞運動。トランスウェルアッセイとスクラッチ法
9. 遺伝子改変動物の作製
履修条件
Course prerequisite
なし なし 原則として実験病理学を研究分野として専攻する学生のみの履修を受け付ける。
成績評価方法
Grading Criteria
行動目標の達成度を平常点(発表内容、討論内容)で評価する。
・行動目標の 1~3 を指導に従って大旨できれば合格(C 以上)と判断する。
・行動目標の 1~3 を指導に従って大旨でき、積極的に 4 を行っていると判断されれば B 以上と判定する。1~3 については発表と討論の概要を A4, 1枚にまとめて提出させ、理解度を判定する。
・行動目標の 1~4 と7について自立してでき優れていると判断され、指導に従って5 と 6 を大旨できると判断されれば A と判定する。 
行動目標の達成度を平常点(発表内容、討論内容)で評価する。
・行動目標の1と2について平常点(発表内容、討論内容)で評価し、大旨できていれば合格(C 以上)と判定する。
・行動目標の1と2について大旨できていると判断され、3について積極的に行っていると判断されれば B 以上と判定する。
・紹介された論文の内容と討論についてのまとめ(A4, 1 枚)を、3回以上提出させ、理解度を評価し、優れていると判断されれば A と判定する。 
安定で信頼性の高い実験を行う技能の平常点(実験結果)による評価(50 %) 
実験ノートのまとめ方、実験結果の理解度、次の実験計画の作成能力に関する口頭試問による評価(50%) 
学修時間の割り当て及び授業外における学修方法
Learning method
講義100%
自らの実験研究の立案、方法の選択、結果の解釈を行い、学生同士での議論や教員への相談を常時行うことで、自らの創造力、自立力、研究遂行能力を向上させる。
演習(セミナー) 100%
毎週月曜に原著論文を配信するので事前に読み疑問点を抽出しておく。
実験・実習 100%
学習した実験手技を繰り返し行い、安定で信頼性の高い技術を修得する。 
教材・参考文献
Textbook
教科書:『Robbins and Cotran Pathologic Basis of Disease』 9th Edition, Chapter 7, Neoplasia. Kumar, Abbas, Aster ed., Elsevier Saunders, 2014
『the biology of CANCER』 2nd Edition, Robert A. Weinberg, Garland Scence, 2013
『The TGF-β Family』 Derynck and Miyazono ed., Cold Spring Harbor Laboratory Press, 2008 
毎週月曜にその週の課題となる原著論文を PDF ファイルとして受講者に配信する。 それぞれの実験のプロトコールを配布する。
単位取得要件
Requirement to earn credit
単位取得要件:80%以上の出席
他研究室の授業への5時間以上の出席
単位取得要件:80%以上の出席
他研究室の授業への5時間以上の出席
単位取得要件:授業の到達目標が概ね達成されていること。
実験ノートの提出。
その他(受講上の注意点等)
Notes
徹底的に科学的、論理的、厳密な議論を行うこと。
わからないことは、その場で質問し解決すること。 
徹底的に科学的、論理的、厳密な議論を行うこと。
わからないことは、その場で質問し解決すること。 
履修希望者は筆頭教員に連絡し、事前に許可を得ること。 わからないことは、その場で質問し解決すること。 
他の授業科目との関連
Relation to Other Courses
システム統御医学演習I / システム統御医学演習II
システム統御医学実験実習I / システム統御医学実験実習II
システム統御医学特論I / システム統御医学特論II
システム統御医学実験実習I / システム統御医学実験実習II
システム統御医学特論I / システム統御医学特論II
システム統御医学演習I / システム統御医学演習II

 

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