筑波大学大学院 循環器内科

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循環器内科の紹介

ご挨拶


筑波大学 医学医療系 循環器内科学
教授 青沼和隆


2006年3月から教授として筑波大学大学院人間総合科学研究科疾患制御医学分野 循環器内科教室を率いて早くも4年が経過しました。その間多くの教室員の先生方、また同門OBの先生方に協力を頂き、深く感謝いたします。
教授就任以来循環器内科全体の目標として以下の2つを掲げ邁進してきました。 即ち、「同僚から信頼される内科医の育成」と、「国際的評価に耐える独創的な研究の遂行」 を目標として教室を運営してきたわけですが、今にして強く思う事は、その両方をなし得なければ、一人の立派な医師として信頼するに足る仕事を遂行することは不可能であるという事です。
この2つの目標が、飛行機の両翼のようにバランスよく機能し、かつ互いに刺激し合いつつ成長することによって一機の小さなプロペラ機から高速のジェット機へと変遷して行く事が可能となるのであると確信しています。
まず、「同僚から信頼される内科医の育成」という事について述べたいと思います。 医師として患者から深く信頼される事は医師たるに必須の事項です。つまり、患者から信頼されない内科医が医師として存在し続けることは不可能であるわけで、その意味では患者から信頼されるという事は元より、同僚から信頼される事が臨床医として最も誇るべき資質であります。
また各臨床医が、その信頼に足る考え方を多くの同僚医師に知らしめるために、研究成果の発表や論文化があるとも考えられます。その意味からは、決してインパクトファクターの高い一流誌へ基礎実験を多く出すこと自体が臨床医の目的ではなく、むしろ日常臨床において、ちょっとした疑問を持ち続け、その答えや解決法を臨床研究によって見出す、あるいは基礎実験によって実証する、あるいは疫学的手法で証明する事こそが、臨床医の研究において重要なのであると思います。更には、基礎実験によって解明された事実を積み重ねて臨床における考え方を大きく変えてゆく、あるいは治療に結び付けて行こうと考える過程が重要なのであり、この様な疑問(Seeds)を持ち続ける事によって、やがて素晴らしい一流誌への投稿が可能となるのではないかと思うのであります。
以上まとめると、臨床医たるものは臨床におけるしっかりとした考え方の積み重ねた実績があれば、インパクトファクターの高い一流誌への投稿がなくても、何十もの論文が無くても、臨床医師として、十分に高い評価を得ることが出来ると思います。

上に述べた様な考えを、教室員一人一人が持ち続ければ、循環器内科は着実に発展し日本において、いや世界において素晴らしい足跡を残す事が出来る教室へと発展していけると信じています。



筑波大学 医学医療系 循環器内科学教授

青沼和隆
2010年4月30日

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