筑波大学大学院 循環器内科

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患者様へ

心不全

心不全とは何ですか? ・ 心不全の原因は?心不全の危険性が高い人はどういう人?
心不全の症状にはどういうものがありますか? 
心不全はどうやって診断するのですか? ・ 心不全はどうやって治療するのですか? 
心不全を予防するにはどうすれば良いの? ・ Key Point キーポイント

■心不全はどうやって診断するのですか?

あなたが心不全になったかどうかを、ひとつだけの検査で診断できるわけではありません。疲労感や息切れ,浮腫といった症状の方が診断にはむしろ大切で、臨床的診断は問診を中心にして行います。
外来では、この他にこれまでの病気の既往を問診したり、身体所見の診察を行います。
これにより、次のようなことが判ります。


1.心不全の原因となりうる疾患の確認
2.症状が心不全以外の疾患が原因でないかどうかの確認
3.心臓の障害とポンプ機能の低下の程度の判定


診察

1.心臓の聴診を行って雑音や過剰な心音がないかどうかを確認します
2.肺の聴診を行って過剰な液体の貯留がないかどうかを確認します
3.足を指で押してむくみがないかどうかを確認します
4.首の静脈が怒張(拡大していること)しているかどうかを確認します


検査

問診と聴診で心不全が疑われたら次のような検査を行います:

1.心電図

不整脈や過去の心筋梗塞,心肥大などが判定できます


2.胸部レントゲン写真

レントゲン写真で心臓と肺を撮影します。これにより、心臓が拡大しているかどうか、肺に液体が貯留しているかどうか、あるいは、息切れの原因となりうる肺の疾患にかかっているかどうかが判定できます。


3.血中BNP測定

心不全では重症度に応じて血液中のBNP(脳性ナトリウム利尿ペプチド)と呼ばれているホルモンが増加することが知られています。採血でこのホルモンの血中濃度を測定します。

ここまでの問診,診察,簡単な検査で心不全が強く疑われた場合には、心臓の専門医による検査と治療が必要になります。


4.心エコー法

心エコー法は心不全を診断するために最も役に立つ検査法です。この検査は超音波を用いて心臓の断面図を描写するもので、心臓の動きを動画として記録することができます。 心エコー法は、心臓の動きを診断する他に、心臓のサイズを計測したり、心臓の形態や弁の機能が判定できます。


5.ホルター心電図

ホルター心電図は通常24時間、心電図を装着して、日常生活での心臓のリズムを連続記録する検査法です。検査のためには、あなたの胸にパッチ(電極)を着け、記録装置が入っている小さな箱を袋で首からさげていただくことになります。


6.心臓核医学検査

心臓核医学検査はアイソトープにより心筋の代謝などを精密に検査する方法です。少量のアイソトープを腕の静脈から注入し、特別なカメラで撮影すると、アイソトープが取り込まれた健康な心筋では明るくなりますが、損傷を受けているか、あるいは血液の供給が不足している心筋の領域ではアイソトープが取り込まれないために明るくならず暗いままになります。心臓核医学検査に用いるアイソトープは、検査の目的に応じて数種類を併用することもあります。


7.心臓カテーテル検査

心臓カテーテル検査は、細くて柔軟なチューブ(カテーテル)を心臓内にまで挿入し、心臓の各部屋の圧力や血流を測定する検査法です。足(鼠径部)や腕,頚部の動脈と静脈を穿刺してカテーテルを挿入します。心臓内から直接、心筋や血液のサンプルを取ってくることもあります。


8.冠動脈造影

冠動脈造影は、通常、心臓カテーテル法とともに行います。カテーテルを通じて造影剤を冠動脈に注入し、冠動脈に血液が十分流れているかどうかを判定します。


9.MRI

最近、心筋のダメージの評価のためにMRI(磁気共鳴画像検査)が用いられるようになりました。MRIは心筋の構造の詳細なイメージが得ることが可能です。


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