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お知らせ

2020.05.07

視聴覚的遠隔画像支援システムを用いたカテーテルアブレーションの初期成績:観察研究(篠田康俊先生)を『Heart rhythm』に発表

本研究は筑波大学の関連施設である神栖済生会病院にて行われている視聴覚的遠隔画像支援システムを用いた不整脈に対するカテーテルアブレーション治療の初期成績、安全性をまとめた観察研究です。
神栖済生会病院は日本でも有数の医師不足地域である鹿行地域に存在します。鹿行地域の心血管関連医療を改善するために2017年9月に同院にカテーテル室と、視聴覚的遠隔画像システム(図1)が設立されました。神栖済生会病院と筑波大学附属病院(地域中核病院)間でVPN回線を用いて視覚、聴覚的なコミュニケーションが可能となり、治療箇所や治療のエンドポイントなど適切なアドバイスを受けながら、神栖済生会の医師はカテーテルを行うことができます(図2)。本システムを用いて行われた初期19例の不整脈に対するカテ―テルアブレーション治療では、すべての症例で急性期成功が得られ、合併症は認められませんでした。手技時間や透視時間など手技に関わる要素も先行研究と遜色のない成績が得られました。本システムが不整脈のカテーテル治療における遠隔医療の一つの有用な方法となりうることを報告しております。

Early clinical experience of radiofrequency catheter ablation using an audiovisual telesupport system.
Shinoda Y, Sato A, Adach T, Nishi I, Nogami A, Aonuma K, Ieda M.
Heart Rhythm. 2020 May;17(5 Pt B):870-875. doi: 10.1016/j.hrthm.2020.01.018.

図1

図2

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