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お知らせ

2020.09.14

閉塞性肥大型心筋症に左前下行枝の急性心筋梗塞を合併した症例に関する論文(筆頭著者:平谷太吾先生)を「JACC: Cardiovascular Interventions」に発表

閉塞性肥大型心筋症 (HOCM)は、左室内狭窄を有さない肥大型心筋症と比較して、心不全、失神、突然死などのリスクが高いとされています。十分な薬物治療にも関わらず心不全症状があり、有意な圧較差が存在する場合には、経皮的中隔心筋焼灼術 (PTSMA)や外科手術が適応になります。

本論文では左室流出路から中部にかけての広範な左室内狭窄を有する、外来薬物治療中のHOCM患者に、左前下行枝のST上昇型急性心筋梗塞が発生し、偶発的に左室内圧較差が消失した症例について報告致しました。PTSMA手技においても、広範な左室内狭窄に対してアクティブに中隔枝を焼灼することで、十分な圧較差軽減が得られることをうかがわせる貴重な症例であると考えます。

Incidental Myocardial Reduction for Hypertrophic Obstructive Cardiomyopathy With Acute Myocardial Infarction.
Hiraya D, Sato A, Watabe H, Hoshi T, Murakoshi N, Ieda M. JACC Cardiovasc Interv. 2020 Aug 21:S1936-8798(20)31449-7. doi: 10.1016/j.jcin.2020.06.051. Online ahead of print.

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