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お知らせ

2022.07.04

佐藤希美先生が心室中隔穿孔をきたした心サルコイドーシスの症例報告を『European Heart Journal – Cardiovascular Imaging』に発表

心サルコイドーシスでは心室壁の菲薄化や瘤化が典型的な所見として知られています。今回、心室中隔菲薄部に穿孔をきたし、外科的修復術を要した症例を経験しました。穿孔部位は高度の線維化を伴い、過去に複数回施行された心室頻拍に対するアブレーションの焼灼部位と一致していたことから、アブレーションが菲薄部の脆弱性を助長させた可能性が示唆されました。心室中隔基部の菲薄化は心サルコイドーシスに非常に典型的な所見であり、心室性不整脈の起源となることも知られています。同部位の穿孔についての報告はこれまでにありませんが、同部位がアブレーションの際のターゲットとなることも多いことから、治療を行う際には心室中隔穿孔のようなリスクについても念頭に置く必要があることが示唆された症例でした。本報告は2022年7月1日に国際科学雑誌『European Heart Journal-Cardiovascular Imaging』に発表されました。

Cardiac Sarcoidosis Complicated by Ventricular Septal Perforation after Multiple Radiofrequency Ablations for Ventricular Tachycardia

Kimi Sato, Naoto Kawamatsu, Akira Kimata, Muneaki Matsubara, Masaki Ieda

European Heart Journal-Cardiovascular Imaging. Jul 1, 2022.
doi: 10.1093/ehjci/jeac116.

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