心臓腫瘍はその原因により治療法が異なるため、早期に診断をつけることが重要であります。確定診断には腫瘍生検が必要ですが、開胸手術以外の方法で非侵襲的に生検を行うことは容易ではありません。血管内視鏡は主に冠動脈の評価に用いられてきた歴史がありますが、心臓腫瘍生検に血管内視鏡を用いることで直視下に正常組織と腫瘍組織の判別が可能であり、安全に非侵襲的に腫瘍生検を行うことが可能であることを報告しました。本研究は2023年10月23日に国際科学雑誌『JACC：Cardiovascular Interventions』に発表されました。

Nonobstructive General Angioscopy-Guided Intraventricular Tumor Biopsy：Direct Visualization Improved Diagnostic Accuracy and Procedural Safety

Taikan Terauchi, Kimi Sato, Hiroaki Watabe, Masaki Ieda
JACC:Cardiovascular Interventions.23 October 2023. doi:10.1016/j.jcin.2023.08.044