腹部大動脈瘤に対するステントグラフトについて
日本での腹部大動脈瘤用のステントグラフト使用は2006年7月に厚生労働省より承認されました。この使用には関連11学会構成ステントグラフト実施基準管理委員会の承認が必要となります。
当院はステントグラフト実施基準管理委員会より実施施設の承認を受けております。
ステントグラフトとは
人工血管(グラフト)に針金状の金属を編んだ網(ステント)を縫い合わせたものです。

ステントグラフト内挿術について
外科手術による人工血管置換術と比較して体への負担が少ない治療方法です。
ただし、現在では外科手術を比較的安全に行うことが可能な場合は人工血管置換術が第一選択の治療方法となります。
方法
ステントグラフトを太ももの付け根の動脈(大腿動脈)からカテーテルを用いて血管の中に入れます。



左より、カテーテルにより血管内に挿入
半分開いたところ
ステントグラフトが血管内で開いたところ
ステントグラフトを血管内で開いて血管の補強と動脈瘤の部分に血液が入り込まないようにします。


左:ステントグラフト挿入前(腹部大動脈瘤が描出されます)
右:ステントグラフト挿入後(腹部大動脈瘤の描出はありません)
治療翌日より歩行可能となります。
術後1週間から10日間で退院が可能となります。
ステントグラフト内挿術を受けた方は定期的な検査が必要となります。