筑波大学大学院 人間総合科学研究科  機能制御医学専攻 脳神経機能制御医学 (脳神経外科学) Department of Neurosurgery, Institute of Clinical Medicine,Graduate School of Comprehensive Human Sciences, University of Tsukuba
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■脳血管障害

   脳血管障害の大部分は脳卒中(くも膜下出血・脳内出血・脳梗塞)で、昔から「中気」などとも呼ばれ恐れられていた疾患です。急に発症することからこのように呼ばれ、麻痺や言葉の障害を残すことが少なくありません。この脳卒中は罹患率の高い疾患で、癌や心筋梗塞とならび日本人の死因の上位を占めます。いいかえれば、脳卒中に苦しむ患者さんがとても多いということです。脳卒中は後遺症を残してしまう可能性があるので、最も大切なのは予防です。筑波大学では予防・治療を含め先進的医療を提供しています。



脳卒中ケアチーム
平成19年度より脳神経外科・神経内科などを中心に、脳卒中に関係するメンバーでスペシャルチームを結成しています。脳卒中の患者さんを速やかに治療することが可能となり、患者様の予後向上に貢献しています。
脳神経外科:


神経内科:  
循環器内科:  
救急・集中治療部:  
代謝内分泌内科:  
放射線科:  
循環器外科:  
リハビリ科:  
放射線部:  
NST:  
MSW:  

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脳梗塞急性期
 発症3時間以内に治療を開始することができれば、t-PAという強力な血栓溶解剤を使用することができます。 筑波大学ではこのt-PA療法と、バルーンカテーテルを用いた血管形成術などを使い分けて脳梗塞急性期治療を行っています。
t-PA投与による再開通
バルーンカテーテルを用いた血管形成。中大脳動脈が再開通しています(脳血管内治療)。

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脳梗塞慢性期
 最も大切な治療は、再発防止のために内科と協力して生活習慣病の改善を図ることです。
 手術などの治療を要する方はさほど多くありませんが、手術により脳梗塞の再発を低率に抑えることができる疾患がいくつか存在します。
内頚動脈狭窄症: 筑波大学では手術と血管内ステントを患者様の病状により使い分けており、合併症ゼロを実践しています。
内頚動脈内膜剥離術: (入院期間・術後約1週間)
脳血管内治療: 頚動脈ステント留置術(局所麻酔):(入院期間・術後約4日間)
頭蓋内血管閉塞・狭窄症
  脳血流を測定し、血管予備脳の低下が確認された場合に限り、バイパス手術をお勧めしています。
脳血管バイパス術: (入院期間:術後約1週間)

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くも膜下出血
 脳動脈瘤の破裂が主たる原因であり、早急な動脈瘤の処置が必要です。
 病院に搬送された時点での重症度により予後が大きく変わります。
開頭クリッピング術
血管内塞栓術(脳血管内治療)

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未破裂脳動脈瘤
 脳ドックなどの普及により、くも膜下出血になる前に脳動脈瘤が発見されることが多くなりました。未破裂脳動脈瘤の治療は破裂の予防が目的です。破裂率・年齢・治療の安全性を勘案して決定されますので、十分な医師の説明を受けてから治療するかどうかを決定してください。
  筑波大学では、開頭クリッピング術、血管内塞栓術、バイパス術などを駆使して治療に当たっており、良好な成績をあげています(くも膜下出血の項もご覧下さい)。
巨大脳動脈瘤に対して、バイパスを用いて治療

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脳動静脈奇形(AVM)
 けいれん発作や脳内出血をきたす可能性のある疾患です。手術、血管内塞栓術、放射線治療のなかで最も適切な方法を選択します。筑波大では陽子線治療も行っており、大型のAVMに効果をあげています。
開頭によるAVM摘出術
血管内塞栓術(脳血管内治療)

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三叉神経痛、顔面けいれん
 三叉神経や顔面神経が、脳の血管により圧迫されることにより生じます。
手術は、圧迫している血管を神経から離すことにより症状を消失させます。
効果は約85〜90%と言われています。
筑波大学ではまず薬物治療を行い、効果がない方に手術をお勧めしています。
三叉神経を圧迫している血管を剥離したところ。
さらにこの血管を移動させることにより完治。

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脳血管内治療
 「切らないで治す」脳血管内治療の発展は近年著しく、さまざまな疾患でその治療効果が確認されています。筑波大学では脳血管内治療をいちはやく導入しており、この治療法のパイオニアの一つです。全国でも数少ない脳血管内治療指導医が常勤し、脳動脈瘤・内頚動脈狭窄・脳動静脈奇形・硬膜動静脈瘻・脊髄血管疾患などに対して積極的に治療を行っています。



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