■機能脳神経外科
病気あるいは後遺症としての運動障害や痛みなどで困っておられる方は多いと思います。機能的脳神経外科とは、脳や末梢神経の機能を外科的に調節することでそのような疾患を治療する脳神経外科の一分野です。
対象となる疾患には、手のふるえなどの不随意運動、ジストニア、パーキンソン病、脳性麻痺・脳卒中・頭部外傷の後に生じる痙縮(手足の異常なつっぱり)、難治性の痛み、てんかんなどがあります。いずれにおいても、お薬での内服治療で効果が得られず日常生活に支障がある場合に考慮されます。治療は、脳や脊髄・末梢神経の一部を電気で刺激したり、異常な部位を切除するといった方法で行われます。
パーキンソン病やジストニアに対する脳深部刺激術や難治性てんかん外科治療に加えて、当科ではいわゆる「後遺症」の治療にも力を入れています。たとえば、脳卒中の後に歩行時に足首がつっぱってしまう、足の指が曲がって爪先があたって痛いといったことはないでしょうか。これらは身体的負担の少ない簡単な神経手術で緩和することができ、歩行が安定して下肢装具が不要となることも多くあります。
治療にあたっては、その目的とゴールを充分に話し合って行います。外科治療のみならず適切な内服治療についても検討し、また代替医療なども視座にいれて、より有効な治療の確立を目指しています。 |