( 2 ) 画像診断の研究
筑波大学脳神経外科では放射線科と協力し、各種の画像診断を行っています。CT, MRI、血管造影などの通常の画像診断以外に特に以下の先端的画像診断の臨床研究に力を入れています。
- 3D-CT
Helical CTで撮像することにより3次元の立体的画像が得られます。造影剤を使用することにより血管や腫瘍との位置関係を把握しやすくなります。
- 3D-Angiography
血管造影中に管球を回転させ、3次元の立体的画像が得られます。小さな脳動脈瘤も検出できます。
- Diffusion MRI
分子の拡散を画像化したもので、脳梗塞や脳腫瘍の検出に優れています。分子の拡散から神経線維の走行を画像化するDiffusion tensor imagingも撮像しており、手術計画や予後判定などに有用です。
- Perfusion MRI
血液循環を高解像度で解析する手法です。脳はもちろん脊髄も解析しています。
- Functional MRI
大脳皮質に活動させながらMRIを撮像し、運動野、感覚野、言語中枢などを同定する方法です。機能の評価や手術計画などに有用です。
- Magnetic resonance spectroscopy (MRS)
脳内の代謝産物を解析し、病変の診断、治療効果判定などに利用しています。筑波大学は定量的MRSを臨床応用している日本でも数少ない施設の一つです。
- Single photon emission CT (SPECT)
脳血流、脳血管予備能の測定にTc-PAO、腫瘍性病変の診断、治療効果判定に201Tl, Tc99m-MIBIを使用してSPECTを撮像しています。SPECTはisotopeを注射しますが、被爆は少なく、外来でも施行できる検査です。
- 術中血管造影
脳動脈瘤などでは手術中に血管造影を行うことで、手術中に目的を完遂し、合併症が無いことを確認しており、画像診断が安全で有効な手術を支援しています。
- 基礎研究
今後臨床応用が期待されている近赤外線などの光学診断の基礎研究も行われています。光学診断は無害、簡便で繰り返し撮像できるため、今後の発展が期待されます。
- 今後
高磁場MRIやPositron Emission CT(PET)などの導入が計画されています。
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