診療グループ長ご挨拶
当科は茨城県の中核病院として、県内の歯科医院や病院歯科ならびに医科各科と密接な連携を重視し、地域に根差した医療体制を整えるとともに、大学病院の特徴を活かした高度な医療を提供していきます。
研究においても、より良い医療を実現するために、特に口腔がん研究および歯髄幹細胞をソースとした再生療法の研究に重点を置き取り組んでいます。基礎研究の成果が一日でも早く臨床応用を図れるよう努力していきます。
また、当科は医師と歯科医師の両方の資格を有するダブルドクターが在籍しており、医科各科や医療従事者との多職種連携の医療の中で、歯科医師としての全身管理や全人的医療の明るい心を持った歯科医師の育成を目指しています。
今後も茨城県ならびに近隣地区の皆様の口腔機能を担う責任を感じながら、日々努力していきます。
診療グループ長 武川 寛樹
対象疾患・診療について
当科には外来診療台が6台、入院病床数が10床、入院病棟内に診療台が1台あります。
当院は2019年度に第二手術室をリニューアルし、持病をお持ちの方の入院局所麻酔下での外科処置の件数が増えております。
歯科技工室を併設し、歯科技工士3名が製作にあたります。
■口腔腫瘍：口腔領域に発生する良性・悪性腫瘍（口腔がん）
CT・MRI、病理検査の後、局所麻酔あるいは全身麻酔下にて摘出・切除を行います。
切除範囲によっては形成外科と合同で欠損部の再建手術を行います。
■親知らず
かかりつけ歯科医院より紹介状をお持ちのうえ受診してください。入院し全身麻酔下で最大4本の同時抜歯も行っております。
■唇顎口蓋裂
■外傷：顎口腔領域の骨折、歯の外傷、軟組織（口唇・口腔粘膜等）の損傷
■炎症：顎口腔領域の重症感染症
■口腔粘膜疾患：口内炎、白板症、扁平苔癬等
■顎変形症：顎骨の変形による顎や顔のゆがみ
■顎関節の病気：顎関節症、顎関節脱臼
■嚢胞：顎骨内や口腔軟組織にできる嚢胞
■唾液腺疾患：顎下腺、舌下腺、小唾液腺にできる疾患（唾石症など）
■インプラント：歯の欠損部や悪性腫瘍の術後欠損部位に対して行います。悪性腫瘍術後の場合は保険適応です。
■有病者歯科：糖尿病、高血圧、抗がん剤治療中などの全身疾患をお持ちの方の歯科治療を行います。
虫歯やかぶせものなど、治療内容によっては開業歯科医院へご紹介させていただいております。ご理解のほど宜しくお願い致します。
■過剰歯・埋伏歯
■周術期口腔管理：手術前後や、抗がん剤、放射線治療中の方に対して、口腔ケアや粘膜炎などの副作用の対症療法を行います。
スタッフ紹介
武川 寛樹（ぶかわ ひろき）
教授
専門分野：口腔腫瘍、口腔感染症、外傷、有病者治療
専門医：日本口腔外科学会指導医/日本口腔外科学会専門医/日本がん治療認定医機構指導責任者/日本がん治療認定医機構指導責任者（歯科口腔外科）/
日本がん治療認定医機構認定医/日本がん治療認定医機構認定医（歯科口腔外科）/日本口腔科学会認定医
柳川 徹（やながわ とおる）
教授（茨城県地域臨床教育センター）
専門分野：口腔腫瘍、インプラント、唇顎口蓋裂、外傷、顎変形症
専門医：日本口腔外科学会指導医/日本口腔外科学会専門医/日本がん治療認定医機構指導責任者/日本がん治療認定医機構指導責任者（歯科口腔外科）/
日本がん治療認定医機構認定医/日本がん治療認定医機構認定医（歯科口腔外科）/日本口腔腫瘍学会暫定口腔がん指導医/日本口腔科学会認定医/日本外傷歯学会指導医/日本有病者歯科医療学会指導医
山縣 憲司（やまがた けんじ）
准教授
専門分野：口腔腫瘍、唇顎口蓋裂、顎変形症、口腔感染症、インプラント
専門医：日本口腔外科学会指導医/日本口腔外科学会専門医/日本がん治療認定医機構指導責任者（歯科口腔外科）/
日本がん治療認定医機構認定医（歯科口腔外科）/日本口腔腫瘍学会暫定口腔がん指導医/日本口腔科学会認定医
菅野 直美（かんの なおみ）
講師
専門分野：口腔腫瘍、インプラント、唇顎口蓋裂、有病者治療
専門医：日本口腔外科学会専門医/日本がん治療認定医機構認定医（歯科口腔外科）/日本口腔科学会認定医
内田 文彦（うちだ ふみひこ）
講師
専門分野：口腔腫瘍、顎関節疾患、唇顎口蓋裂、インプラント
専門医：日本口腔外科学会専門医/日本がん治療認定医機構認定医（歯科口腔外科）/日本口腔科学会認定医
福澤 智（ふくざわ さとし）
病院講師
専門分野：口腔腫瘍、外傷、有病者治療、インプラント
専門医：日本口腔外科学会専門医/日本がん治療認定医機構指導責任者（歯科口腔外科）/日本口腔科学会指導医/日本口腔科学会認定医/日本有病者歯科医療学会指導医/日本有病者歯科医療学会専門医/日本口腔インプラント学会専門医/日本摂食嚥下リハビリテーション学会認定士/インフェクションドクター（ICD認定医）/厚生労働省臨床研修指導歯科医