ごあいさつ

 
 

臨床薬剤学研究グループは、1991年に発足し、初代に相良悦郎教授、続いて幸田幸直教授が就任し、私で3代目になります。研究グループの教授はいずれも附属病院の薬剤部長(薬剤師)でもあり、薬学の学術基盤(製剤や薬物動態など)を駆使して、薬物療法を支援し、医薬品適正使用を実現することを目的として研究を行っています。2000年の赴任以降、大学院生やスタッフとともに主として薬物代謝酵素(CYP)や輸送タンパクと薬物動態の関連から薬物相互作用や副作用の解明に取り組んできました。日常診療で遭遇する薬物相互作用や副作用などの有害事象は発現頻度が低いため研究対象としては極めて難しい分野です。しかしながら、医療現場において解決を求める機会が多い問題であり、避けて通ることはできません。私は薬学が得意とする薬物分析と薬物動態野解析手法を有害事象症例の解析に応用すれば、その原因の一端を解明できるのではないかと考えて挑戦してきました。これまでに、免疫抑制剤、抗ウイルス薬、抗不整脈薬、筋緊張緩和薬、鎮静薬、漢方薬の薬物動態や薬物相互作用・副作用、院内製剤の臨床評価に関する研究を、多くの診療グループ(消化器外科・内科、小児外科・内科、血液内科、麻酔科、循環器内科、神経内科、精神神経科、膠原病リウマチアレルギー内科、医療情報部等)と共同で行ってきました。今後もこの方針に基づいて、臨床にフィードバックする研究を心がけながら、一流の研究者や医療者の育成にも邁進したいと考えております。

 

臨床薬剤学 教授 本間 真人



          筑波大学研究者プロフィール        http://trios.tsukuba.ac.jp/researcher/0000001778