2017年11月9日
臨床研究「脳卒中患者における腎機能と退院先の関連性調査研究」について
筑波大学附属病院リハビリテーション部では、標題の臨床研究を実施しております。
本研究の概要は以下のとおりです。
- 研究の目的
慢性腎臓病は,脳卒中の原因となることが知られています.また最近になり,慢性腎臓病を合併している脳卒中患者さんでは,慢性腎臓病を合併していない脳卒中患者さんと比較し,生活機能の回復が悪いことや,亡くなる方の割合が高いことが報告されました.しかし,日本の医療制度の中において,慢性腎臓病を合併することが退院先にどのような影響を及ぼしているかは分かっておりません.もし,慢性腎臓病を合併する脳卒中患者さんは自宅退院できる割合が低いなどといった情報が明らかになれば,入院後のより早期から適切なリハビリテーションが受けられる退院先への調整が進む可能性があります.
本研究の目的は,脳卒中を発症し当院に緊急入院された患者において,入院時に測定された腎機能と退院時の転帰先に関係があるかについて調査することです. - 研究対象者
筑波大学附属病院に2012年1月~2016年12月の期間,脳梗塞または脳出血で入院され,リハビリテーションを実施された患者さん. - 研究期間:倫理審査委員会承認後〜2020年3月31日まで.
- 研究の方法
入院時に測定された腎機能と退院時の転帰先との関係について診療録をもとに後方視的に調査します. - 試料・情報の項目
退院先や入院日数,手術,薬剤などの治療歴,血液データなどの情報を診療録から収集. - 試料・情報の管理について責任を有する者
筑波大学附属病院リハビリテーション部 部長 羽田康司 医師. - 本研究への参加を希望されない場合
患者さんやご家族(ご遺族)が本研究への参加を希望されず,試料・情報の利用又は提供の停止を希望される場合は,下記の問い合わせ先へご連絡ください.すでに研究結果が公表されている場合など,ご希望に添えない場合もございます. - 問い合わせ連絡先
筑波大学附属病院:〒305-8576 茨城県つくば市天久保 2-1-1
所属・担当者名:リハビリテーション部 担当 塩見耕平
電話:029-853-3795 (直通) 平日9時~17時
2012年10月1日
臨床研究「嚥下訓練食改訂の適正評価」実施のお知らせ
【研究課題名】
嚥下訓練食改訂の適正評価
【内容】
筑波大学附属病院では、飲み込みが難しい患者様に対して、飲み込みの訓練を目的としたお食事を4段階ご用意しております。本年4月26日をもちまして、その内容を改訂いたしました。改訂後のお食事が、患者様にとって食べやすいものになったのか、安全なものになったのかなどの適正の評価を行いたいと考えております。つきましては、過去の診療録の情報をその目的に一部利用したいと考えております。
【対象】
2012年1月1日~10月31日の期間中に、当院に入院され、嚥下訓練食(嚥下訓練開始食、嚥下訓練1度食、2度食、3度食)を召し上がった患者様
【方法】
カルテ情報の調査を行い、臨床データ,身体計測,食事摂取量調査、日常診療業務において行っている栄養管理の内容を調査します。
この調査の対象となる方にご協力いただけるかどうかはご本人および代諾者(本人の代わりに同意の意思を伝える方)の自由意思によるものです。もし、お断りになられたとしても、治療などの点においてあなたの不利益になるようなことはありません。なお、収集したデータは、この評価以外には一切利用しません。本評価の結果は学会や医学雑誌等に発表されることがありますが、個人情報などプライバシーに関わるものが公表されることはありません。評価の対象となっている方で、この研究への参加を希望されない場合には,2012年10月31日までに 筑波大学附属病院 リハビリテーション部 までお知らせください。
筑波大学附属病院リハビリテーション部 |
研究代表者: 江口 清,加藤 寿々恵 |
電話: 029-853-3578・3795(直通) |
E-mail: rehab_tsukuba@md.tsukuba.ac.jp |