筑波大学附属病院

呼吸器外科|筑波大学付属病院

胸腔鏡手術について

従来の肺がんの手術は、20cm前後の皮膚切開で筋肉と肋骨を切断し、肋間を開大して行われていました。時代の流れとともに低侵襲な手術が注目を集め、呼吸器外科の分野にも胸腔鏡手術という新しい方法が提唱されるようになりました。

胸腔鏡手術とは、胸腔鏡という細いカメラを肋骨と肋骨の間から挿入して、テレビモニターに映し出される画面を見ながら手術を行う方法です。近年の胸腔鏡技術の進化により、肺がんに対する標準手術(肺葉切除、縦隔リンパ節郭清)も1~7cmの皮膚切開で、筋肉や肋骨を切断することなく行うことが可能となりました。
胸腔鏡手術の導入により、術後の痛みは圧倒的に軽減され、術後合併症の減少や術後呼吸機能の維持が実現されました。また、早期退院、早期社会復帰が可能となりました。

当科では胸腔鏡手術において、安全で確実なリンパ節郭清法の確立や独自の手術器具の開発などに積極的に取り組み、呼吸器外科学会・肺癌学会など各学術集会で提案し、全国的に高い評価を得ております。2010年の原発性肺がんの手術においては、85例中78例(92%)を完全胸腔鏡下で行いました。

手術における胸腔鏡手術の割合

(1)原発性肺がん
2013年 2014年
術式 総手術 胸腔鏡手術 総手術 胸腔鏡手術
部分切除 23 23 (100%) 11 11 (100%)
区域切除 8 8 (100%) 5 5 (100%)
葉切除 99 97 (98%) 80 80 (100%)
スリーブ葉切除 0 0  2 1 (50%)
全摘 4 3 (75%) 2 1 (50%)
その他 0 0 0 0
2010年 2011年 2012年
術式 総手術 胸腔鏡手術 総手術 胸腔鏡手術 総手術 胸腔鏡手術
部分切除 9 9 (100%) 13 13 (100%) 11 11 (100%)
区域切除 11 9 (82%) 8 8 (100%) 7 7 (100%)
葉切除 61 58 (95%) 69 68 (99%) 78 71 (91%)
スリーブ葉切除 1 0 (0%) 0 0 0 0
全摘 3 2 (67%) 1 0 (0%) 3 0 (0%)
その他 0 0 4 3 (75%) 1 1 (100%)
(2)転移性肺腫瘍
2013年 2014年
術式 総手術 胸腔鏡手術 総手術 胸腔鏡手術
部分切除 17 16 (94%) 13 13 (100%)
区域切除 3 3 (100%) 3 3 (100%)
スリーブ区域切除 0 0 0 0
葉切除 3 3 (100%) 7 7 (100%)
全摘 0 0 0 0
その他 0 0 0 0
2010年 2011年 2012年
術式 総手術 胸腔鏡手術 総手術 胸腔鏡手術 総手術 胸腔鏡手術
部分切除 17 17 (100%) 19 19 (100%) 16 16 (100%)
区域切除 6 5 (83%) 4 4 (100%) 3 3 (100%)
スリーブ区域切除 0 0 0 0 0 0
葉切除 5 4 (80%) 2 2 (100%) 3 3 (100%)
全摘 1 0 (0%) 0 0 0 0
その他 0 0 2 2 (100%) 0 0

診療時間

月・水・金:9:00-12:00 13:00-17:00
詳しくは「本科の受診案内」を御覧ください

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