研修について

肺がんの治療の主役は手術であり、最近では胸腔鏡を用いた低侵襲治療が主流となってきています。
また新規抗がん剤・遺伝子治療・免疫治療も開発されてきており、今後予後・QOLの改善が期待されます。
当科では日進月歩の肺がん診療に積極的に取り組み、開胸手術を凌駕するレベルの胸腔鏡手術を行っています。
また進行例には集学的治療および拡大手術も積極的に行っています。
研修医の先生には、手術手技の修得のため、ドライラボ・ブタを用いたウェットラボなど、
段階を踏んで確実に身に付けていけるプログラムを用意しています。
我々と一緒に働いていただける呼吸器に熱意のある先生方の参加を待っています。

呼吸器外科診療グループ長 教授 佐藤幸夫

学生実習

当科では常時、呼吸器外科に興味のある医学生を対象に病院実習を受け付けています。M3/M4学生を対象とした研究室実習、またM4からの臨床実習では手術や病棟・外来業務、術前・6科合同カンファレンス(キャンサーボード)などに実際に参加してもらいます。また、胸腔鏡手術については、シミュレーションセンターを利用したドライラボやブタを利用したウェットラボを通して、呼吸器外科の醍醐味を体験してもらいます。

卒後後期研修

附属病院HP:筑波大学附属病院臨床教育センター 呼吸器外科コース

当科では、先進的医療を学びつつ、外科医として手術だけでなく、病理学的見地、基礎研究を包括した総合力のある呼吸器外科専門医を養成することが目標です。特に、医師免許取得後5年で外科専門医、7年で呼吸器外科専門医の資格取得を目標に、臨床能力の高い呼吸器外科医の養成を目指しています。筑波大学附属病院および中核/地域の関連病院で、呼吸器外科のみならず、心臓血管外科、消化器外科、乳腺甲状腺外科、小児外科など外科専門医取得のための幅広い研修を行っています。

茨城県内の主な関連病院は以下の通りです(カッコは非常勤)。

筑波大学附属病院においては手術や気管支鏡の手技を身に付けるのと同時に、術前・6科合同カンファレンス(キャンサーボード)などを通して疾患の捉え方から治療方針の決定まで、系統だった診療を研修します。また、学会の参加や発表、および、論文発表を積極的に支援しており、学術的な知識・論理的な考え方を習得して、かつ、プレゼンテーション能力を身に付けることができます。手術手技の修得のために、シミュレーションセンターを利用したドライラボやブタを利用したウェットラボなど、段階を踏んで確実に身に付けられるプログラムを用意しています。

大学院、学位

卒後研修にて呼吸器外科医としての技術ならびに疾患に対する考え方を習得した後に、希望者は大学院に進学することができます。大学院での研究は、肺がん、呼吸器分子病態生理、病理・細胞診、腫瘍分子生物、がん遺伝子など多岐にわたっており、希望により各方面の研究を行うことができます。国内/国際学会への発表や論文発表、研究留学も大いに支援します。大学院での研究成果を学術論文にまとめ、それをもとに学位審査会での審査・承認をうけることで医学博士号を取得します。

研修・見学希望のお問い合わせ

研修・見学を希望する研修医・学生は随時受けております。
下記の「筑波大学附属病院総合臨床教育センター」へお問い合わせください。

筑波大学附属病院 見学・実習申込フォーム

筑波大学附属病院総合臨床教育センター
事務担当:病院総務部総務課(総合臨床教育センター係)
TEL:029-853-3516・3523・3520
FAX:029-853-3687
Eメール:kensyu@un.tsukuba.ac.jp

(診療についてのご質問は行っておりません。筑波大学附属病院へお問い合わせください)