Altered peptide ligand (APL)による関節炎制御に関する研究

APLは抗原ペプチド上のアミノ酸の一部を、MHCクラスII分子には結合しますが、TCRには不完全にしか結合しないように置換した部分アゴニストです。APLにより、本来認識されるべきペプチドに特異的なT細胞をアナジーに陥らせ、抗原ペプチドに対する応答を抑制することが可能で有ることが分かっています。APLは、アナジーを誘導させる以外にも、制御性T細胞への分化、増殖を誘導し、標的臓器における免疫応答の抑制をも促す可能性が示唆されていることから、APLを用いて関節炎を抗原特異的に制御する新規治療法の開発を進めています。