研究目的 − 精神保健グループ



筑波大学 医学医療系 Faculty of Medicine


精神保健グループ
Group of Mental Health

研究目的



 筑波大学精神保健学教室では、精神保健という領域の特殊性を踏まえて、医療機関に限らないさまざまな現場(精神鑑定、司法矯正機関、福祉施設、アルコール・薬物依存者の自助グループ、学校、職場など)をフィールドとして、臨床、研究および博士・修士課程の教育を行っています。 

 研究・教育にあたり、治療・相談等の当事者としてサービスを提供しながら、分析を行うといういわゆる参与観察のアプローチを基本としています。医学部卒業者では、学部を卒業後、直接大学院に入学し、研究活動を行うと同時に、県内ないし東京都内の精神病院にて精神科医としての研修を受けることになります。 

 社会の変化を背景として今後も増加が予想される病理現象(災害・犯罪被害者の外傷後ストレス症候群、児童虐待、青少年の暴力やひきこもりなど)をとらえて研究対象とし、原因と解決の方法の検討も行っています。 

 研究方法として、従来の面接・質問紙・心理検査などによる調査法に加えて、精神生理学・精神免疫学・音声学・言語分析などを用いた客観的なデータ解析の開発・応用にも取り組んでいます。