第5回 筑波大学・茨城県立医療大学合同公開講座

平成31年2月3日(日) つくば国際会議場 中ホール

 

開会の辞

茨城県立医療大学長

永田 博司

教育講演

昭和大学在学チーム医療教育室長

加藤 裕久

在宅において多職種連携・協同を実践できる

医療人養成のための学部連携教育プログラムの開発と実践

加藤 裕久

昭和大学 薬学部 在宅チーム医療教育推進室長

昭和大学 薬学部 臨床薬学講座 医薬情報解析学部門 教授

 

昭和大学では、医療系4学部6学科(医学部、歯学部、薬学部、保健医療学部看護学科・理学療法学科・作業療法学科)を擁する医療系総合大学としての特色を活かした多様な学部連携教育を展開しています。

平成26年からは文部科学省「課題解決型高度医療人材養成プログラム」の支援を受け、在宅医療において多職種が連携し、適切な治療・ケア・支援を積極的に実践できる医療人養成のための学部連携型教育プログラム(「大学と地域で育てるホームファーマシスト」)を開発・実践しています。本プロジェクトで構築した在宅におけるチーム医療の教育科目を中心にご紹介させていただきます。

 

特別講演

@    日本臨床衛生検査技師会会長

宮島 喜文

専門職の立場から多職種連携を模索する

宮島 喜文

一般社団法人 日本臨床衛生検査技師会 代表理事 会長

 

 平成191228日 厚生労働省医政局長より発出された、『医師及び医療関係職と事務職員等との間等での役割分担の推進について』以降、医療機関においてチーム医療、多職種連携が進められている。最近では医師・看護師等の働き方改革の中で、タスクシェアリング(業務の共同化)の必要性が叫ばれているが、日本臨床衛生検査技師会(以下日臨技)においては検査説明相談のできる臨床検査技師の育成、法改正による各種検体採取の実施、病棟業務への参画、認知症対応能力の向上、救急医療への積極関与に加え在宅医療への参画も推進している。当日は臨床検査技師による多職種連携に関して日臨技の方向性を提示し、患者診療のために貢献する人材育成について論じることとしたい。

 

A    日本診療放射線技師会会長

中澤 靖夫

専門職の立場から多職種連携を展望する

中澤 靖夫

公益社団法人 日本診療放射線技師会 会長

 

メディカルスタッフのための多職種連携プログラム合同公開講座では日本診療放射線技師会(以下 本会)として、4項目について報告します。第一は本会と47都道府県(診療)放射線技師会と連携しながら進めてきた多職種連携内容について紹介します。第二は本会が医療安全・チーム医療の視点から推進している画像診断読影補助事業について報告します。第三は本会が医療安全の視点から検討している疑義照会と法改正について報告します。第四はすべての医療専門職養成教育の在り方と将来について報告します。

 

B    日本理学療法士協会会長

半田 一登

多職種連携を展望する

〜 日本理学療法士協会からの提言 〜

半田 一登

公益社団法人 日本理学療法士協会 会長

 

理学療法士はリハビリテーション医療の構成員として出発し、医師や看護師・作業療法士・言語聴覚士等とチームを構成してきました。リハビリテーション医療の進化と高齢社会の到来によって、チームメンバーに心理士やMSWが加わり、最近では管理栄養士の必要性が強調されています。

 昨年度厚生労働省にて行われた「理学療法士・作業療法士学校養成施設カリキュラム等改善検討会」では、新たに画像評価や基礎栄養学等が加わり、理学療法教育の幅が広がってきました。また、これまでの医療分野を中心としたものから介護分野に至るまで、その領域も広がってきています。

 これらをより有効にするためには、専門教育の前に医療全体としての医療人概念教育を徹底する必要性を感じます。

 

閉会の辞

筑波大学医学群長

桝 正幸

 

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