学生の感想

ヘルスプロモーション講義シリーズ(3 年次)

栄養指導

僕の体型の理想的な食事ではご飯が一膳分程度ということに驚いた。自分がどれだけ不健全な食生活を送ってきたかを省みて、食事の基本である一汁三菜を目標に自分に授業で習った内容を施してみた。食事は朝昼晩しっかりと食べ、その中身は肉魚類、煮物、野菜をバランスよく摂取するようにした。夏休みの間、旅行などに行って好きなだけ飲み食いするなど食習慣が荒れていたこと、部活動を再開したことなどもあるかもしれないが、2週間で3キロほどの減量に成功した。実践を続けていくのはなかなか難しいことではあるが効果があるということを身をもって体感した。今まで食べたいだけ食べていたが、いわゆる腹八分目で満たされるということを認識した。実生活に活かせる面白い授業であったと思う。(男子学生)

介護予防

動けなくなってしまった人を介護するのももちろん重要だけど。そうなる前に予防できたら一番いいと思っていたので、このテーマを選んだ。障害がない閉じこもりの人も死亡率が高い、健康度自己評価が低いと死亡率が高いなどと知り、自分の意識を高く保つことが大切だなと思った。
また、自分の発表テーマだった低栄養予防が一番印象に残った。肉を食べたほうがいいなど、意外なことがたくさんあった。インターネットでレシピを調べてみると、食べる量もだいぶ多いという印象を受け、「高齢者は粗食がよい」というのは誤ったイメージだと実感した。また、食品のグループ分けをみていると、自分の食生活はバランスがとれていないと感じ、この状態では高齢者の食生活について口出しできないと思った。高齢者になり、口腔機能が弱ったり食欲がなくなってきてから考えるのではなく、若いうちから食生活に気をつけるくせをつけておくとよさそう、と思った。
 発表では,なるべく気をつけていても専門用語をつい使ってしまい、分かりやすい説明は難しいと思った.けれど医師になってからも必要な,大切な能力だと思う。(女子学生)

性感染症予防

はじめは性感染症の予防というとなんだか性教育が関わってきて恥ずかしい思いがあったが子供たちの避妊や性感染症予防に対する意識の低さを知るにつれ、ちゃんと教えてあげなくてはいけないと思うようになり恥ずかしいなんて言ってられなくなった。
このように私自身性教育に対する恥ずかしさがあったがこれは日本人全体にいえることではないだろうか。親は「学校が教えてくれるから」と考え、学校は「外部から講師を招いて教えてもらえばいいや」と考える。教える側にある人達が恥ずかしがっていては教えられる方も恥かしいに決まっている。子供たちが健康でいるためにも性感染症の怖さを教えその予防法を恥かしがらずに教える、これが我々大人がすべき第一歩ではないだろうか。(男子学生)

小・中学生喫煙予防

タバコに関しては普通の人では知らないだろうということが、多すぎる。WHOがせっかく作ったたばこ規制枠組み条約なんて知らなかったし、一般の人はほぼ知らないだろうと思われる。さらには日本という国はタバコ事業が国と切り離せない産業であり、WHOの条約に最後まで抵抗しようとしたまれな国であることなど知る由もないと思う。しかしこのことが日本でたばこについて語ろうとするときもっとも大事なことであり、たばこを吸う人も吸わない人もぜひしっていてほしいことだと感じる。今回の実習で喫煙防止教育について学んで一番感じたとはこの点だ。今回は小学生や、高校生だけで、政府のはなしより、喫煙の害のほうが強調されるだろうし、実際にそのほうが有効だろう。しかしたばこの教育が必要なのは、そういう世代ばかりじゃなく、もっと上の世代もであり、その世代にたいしては、政府の話など難しい内容の話も効果があると思う。 ほかの先進国ではアメリカをはじめ喫煙率はさがっているのに、日本はそうじゃなく、そんな大人を見ることがこどもの喫煙にも関与するというのは今回の実習の天谷先生の講義の中にもあった。日本の大人だって少なからず日本のタバコ事業の巧妙さによってタバコを吸わされることになっているはずだと思うし、それを知るべきだと思う。そうしてタバコについて勉強したならば、禁煙できなくても、喫煙の無意味さくらい説明できるようになるのではないかと思う。
私はタバコが嫌いすぎるので多分言いすぎたが、今回の勉強でさらに嫌いという感情も高まったし、実際、タバコは麻薬と大して変わらない、無意味なものだと感じた。
タバコ産業は禁煙が主流となった、先進国では市場が確保できず、発展途上国にタバコを売りつけるようになっている。タバコやドラッグといったものはそう簡単に撲滅できるものではなさそうだ。
しかし少しずつでも禁煙のムードを作るためにも、子どもたちへの教育をする、今回の実習に参加できたのはよかったと感じている。(男子学生)

高校生禁煙

平間先生の禁煙外来実習で実際に見学したブリーフセラピー(短い言葉で効果的に患者を説得すること)には非常に感銘を受けた。禁煙希望の患者さんに指導する際、平間先生は私たちに講義をしたときのようにいろいろなタバコの害を説明するのではなく、まず患者さんの話を聞き、禁煙に対する姿勢を確認した後、その患者さん毎に必要な説明を端的に行っていた。確かに、いかにタバコが有害であるかを切々と説明しても説教になってしまい、患者が禁煙外来を敬遠してしまう可能性がある。それよりも、必要な言葉を過不足なく伝え患者の意志を引き出す平間先生の方法は効果的であるように感じた。これは禁煙外来のみならず、全ての患者に対し必要な姿勢であるのではないだろうか。(女子学生)

減量指導

今回の授業では実際に少し運動もし、ウォーキングにもでかけた。普段運動をしており、年齢的にも体力がある私たちにとっては大したことのない程度であったが、運動の習慣がない人にとっては相当の負担にもなるし、心疾患に対するリスクも無視できない。それよりは先生がおっしゃたように食事療法で運動の基盤となる身体作りを始めたほうがよという食事療法の大切さを学べた。
 また先生の開催する減量教室では100kg近く以上ありながらジョギングのクラスに参加している方もいらっしゃるというので、習慣化のすごさを感じた。
 いわゆる「メタボ」が増え、様々な病気を引き起こす可能性を内包している肥満を栄養指導・運動指導で改善することは予防医学の見地からも興味深いことであると感じた。ただでさえ高齢化社会に向かい、医療費がかさんでいる現代において家庭から健康をみなし、地域を健康にすることで医療費を抑制するのは重要なことである。(女子学生)

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