筑波大学大学院 人間総合科学研究科 医学系専攻についてご紹介します。

疾患制御専攻長からのご挨拶

来れ、「疾患」研究を行う若者よ!

 古代から現代に至るまで、人類は疾患に悩まされ続け、一方その克服をめざして挑戦を続けてきました。この挑戦がもたらした果実は人類の営みを変え、文明の一部を形づくってきました。筑波大学大学院における疾患制御医学専攻で学ぶこと・研究することとは、自ら研究者として疾患制御に挑む基盤を築くことであり、あるいは疾患研究への参加を通じて、いかにして社会の先頭でリーダーとして貢献しながら自らのキャリアーを形成するか問うことです。
 疾患制御医学専攻への門戸は、生命科学や医療関連の修士過程で学んだ若者に、そしてもちろん医師として研修中の若者に、存分に開かれています。具体的な目標は個々人で大きく異なっていて当然です。「博士(医学)」の学位を疾患制御医学専攻で受けようとする若者に共通して求められることは、疾患を理解したい、あるいは制御したいという熱意です。疾患制御医学専攻を目指すことになるであろう動機を、私なりに想像して列挙してみます。しかし例にとらわれる必要など全くありません。自由な発想をこそ歓迎します。

1)
XXXX国のYYYY大学を卒業してZZZZというポジションについている。極東で独自の文化を開花させ、研究力で欧米と並ぶ日本で大学院に進学し研究することに大きな魅力を感じている。特に筑波大学の疾患制御医学専攻のUUUU研究室で行われている研究は将来性があり興味深く、その研究テーマで研究を行ってみたい。つくば市は日本の科学技術研究の一大中心地の一つであり、すばらしい住環境が整い、東京へのアクセスもすこぶるよいらしい。
2)
理系の学部を卒業し、生命科学系(あるいは医療系)の修士課程を修了する見込みだが、「疾患」の研究に関わってみたいと思い始めている。自分のアイディアを疾患の制御研究に活かせるのではないか。博士課程への進学にあたって疾患制御の門を叩いてみよう。自分の目指す将来が開かれるのではないか。大学院修了後? 研究者を目指すかもしれないし、「博士(医学)」として企業でリーダーシップをとることを目指すかもしれない。
3)
筑波大学フロンティア医科学修士課程に在学し、指導教官は疾患制御医学専攻との兼担ですでに疾患に関する研究を行っている。研究者になれるのか、という不安はあるが、現在行っている研究はどうしても最後まで突き詰めたい。将来は必ず切り開かれるはずだ。大学院修了後? 自分の能力を信じるまでだ。
4)
医師として初期研修を終え、専門分野で研修を始めた。しかし日常臨床の中で、自らが患者に今できることの限界を実感し、「疾患の克服(制御)」のために何が必要かを学びたい、という欲求があふれてくる。研究によって得られる成果を味わってもみたい。専門分野の研修を中断して大学院に進学しよう。大学院修了後? 研究をはじめてみて考えればよい。
5)
医師として研修中だが、学生時代から国際的な活躍を夢見ていた。実際、医師として英語の論文を読み、かつ考えることの必要性を痛感している。研究の世界には国境はないと聞く。大学院生でも研究が進めば国際学会での発表は日常であり、その先には留学して世界中の研究仲間と集い、競うという道もある。大学院修了後? 米国の一流研究室への留学が決まっているだろう。
6)
医師として一定の研修期間を終え、専門医の資格も得た。しかしこのまま診療に専念することには何かひっかかりがある。これまで得た知識や技術をさらに発展させるために、「研究の世界」を覗いてみたい。大学院修了後? より高度な医療人として一回り大きな貢献ができるだろう。

「国際化対応」「医学・医療の進歩」「人類への貢献」をめざし「未来を託す若人の育成」を目的に「快適な教育研究環境」を整備します。

医学・医療を学び研究成果を世界に発信する若人に科せられた使命は、難治性疾患の病因解明そして新規治療戦略の開発を介して、人類のライフサイエンスに貢献することでありましょう。

千葉 滋
疾患制御医学専攻長