■カリキュラム概要
筑波大学は開学以来、様々な学問分野の講義・実習を組み合わせた「統合カリキュラム」を取り入れ、先進的な独自の6年間一貫のカリキュラムを誇ってきました。平成16年度からは、様々な医学・医療の現場を体験し、問題点を自ら考え分析し解決する能力を養うための「新・ 筑波方式」と呼ばれる新たなカリキュラムを導入しました。具体的には、1〜3年次は、少人数グループで課題を討論する能動的な学習方式(問題解決型テュートリアル)を主体として、4〜5年次には、医療チームの一員”Student doctor”として長期間の臨床実習を行います。6年次には大学内外の施設(海外も含む)において、自分の興味のある分野の実習を行い、社会に向けてのインターンシップとして仕上げとするプログラムとなっています。
1. Phase Ⅰ 医学の基礎コース(1~3年次)
生命科学やヒトの構造と機能の基礎、ヒトの正常と病態について学びます。学習形式は「問題解決型テュートリ アル」を中心としており、シナリオ(患者さんのストーリー)を用いて、ナビゲーター役の教員のアドバイスを受 けながら、少人数グループでの討議・自己学習・レポート作成を行います。小グループ討論の前後には、学習の鍵 となる講義・実習もなされます。具体的には、1年次「先端医療から考える免疫入門」など基礎医学中心のコース、 2〜3年次「消化系」「循環系」など臨床医学を中心とするコース、「医療と環境」など社会医学を中心とするコー ス、計26 コースから構成されています。これら全てが基礎・臨床・社会医学の分野が統合されて組まれています。
2. Phase Ⅱ 診療参加型臨床実習(クリニカルクラークシップ)(4~5年次)
4年次1学期の臨床実習前の演習(診察法・診療録の書き方など)を経て、夏から5年終了時の1年半をかけて 臨床実習を行います。学生は診療チームの一員として、患者さんを受け持 ち、実際の診療を通して、医療面接、診察法、基本的な手技、医師として の適切な態度などを確実に身につけます。更に、単に「病気」を学ぶので はなく、患者さんの思い、悩みを含めて問題をとらえ、他のスタッフと協 力しあいながら、問題を多面的に解決する能力を身につけます。5年次後 半では、長期の院外実習があり、地域の病院・診療所などにおいて大学病 院とは異なる住民に近い医療現場で学ぶ機会を用意しています。
3. Phase Ⅲ 自由選択実習(6年次)
1学期は完全な選択制で、各自の希望により、大学内外の施設(病院、クリニック、緩和ケア、救急、行政など)、 海外の病院実習、研究室などで実習を行い、将来の進路を決定する手がかりになります。
4.医療概論(1~5年次)
医師に求められる臨床能力について、医療倫理、チーム医療、ヘルスプロモーション、医師患者関係などの臓器 別・症候別の枠組みでは修得が難しい領域について体系的に学ぶことを目的として、1〜5年次を通じて設置され ています。入学直後の時期に行われる入院体験や外来患者さんの付き添い実習他、2年次の「在宅ケアコース」、 3年次の「地域における健康教育」など、この多くが「体験型」のプログラムとなっていることが特徴です。
5.研究室演習・医学研究者養成コース「新医学専攻」(選択)
放課後や長期休暇を活用して、興味のある分野の研究室で教員のアドバイスを受けながら、学生時代から最先端 の医学研究を行うことができます。その延長で5年次後半・6年次に医学研究者養成コースである「新医学専攻」 を選択して、将来へつなげる道が用意されています。
■充実した教育設備
学生の自主的な学習を促すために、医学図書館は夜も開かれている他、全てのセミナー室にはネット環境が整備 されており、e-learning システムを活用して学生が必要な時に、病理組織標本・講義中継録画などにアクセスして自 習できます。またスキルスラボには、身体診察や救急蘇生を練習するためのモデルが多数整備されています。

体験から学ぶ~高齢者・妊婦体験

実習風景

