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平成２０-２２年度 大学院教育改革支援プログラム
「個性とキャリアを繋ぐ医科学教育ルネサンス」 代表者からのメッセージ
本学医学系大学院は、2つの博士専攻（生命システム医学専攻および疾患制御医学専攻
（医学の課程））、2つの修士専攻（フロンティア医科学専攻および看護科学専攻）、お
よび平成21年度から開講される看護科学専攻（後期課程）の5つの専攻から成り立ってい
ます。本プログラムは、生命システム医学専攻、疾患制御医学専攻、フロンティア医科学
専攻の3専攻が協働して、大学院教育の革新を目指して企画し、文部科学省「大学院教育
改革支援プログラム」事業に採択されたものです。
我々の教育目標は、①先端性、学際性、国際性を備えた高度研究者の育成、②「産・官」
に開かれた教育実践により、研究者マインドを持った医療従事者、高度医学知識を持った
企業人や国民のニーズに適格に対応できる行政人の育成、です。我々は、この方針に沿っ
て、魅力のある大学院教育を提供するために、「医学系大学院の教育実質化」を旗印に、
種々の大学院教育改革を推進しているところです。医学系専攻群は、平成17-18年度には
「魅力ある大学院教育イニシアティブ」事業に「世界規準を体感させる武者修行応援プロ
グラム」の課題で採択され、研究者育成のための新教育課程の構築（ホーム事業）、筑波
研究学園都市を中心とした産・官とのインターンシップ（ホームインターナショナル事業）、
及び先進国での最先端情報の収集と開発途上国（ベトナム・ホーチミン市）での教育研究開発のための実践（インターナショナル
事業）をすすめました。武者修行を通しての大学院生の国際性、先端性及び自立性等を養う教育プログラムが構築できたと自負して
います。
本申請プログラムでは、医学系大学院の教育目標の原点に立ち返り、今後の教育課程のグランドデザインを実体化することを狙っ
ています。上に述べたすでに確立できたプログラムを継続的に推進するとともに、大学院生の学際性、多様性、柔軟性、社会性等の
強化を主眼に、多分野で活躍できる医療人育成の教育をすすめてまいります。将来アカデミックポジションを目指す大学院生に対し
ては、高度教育に携わる教育者としての自覚と準備を促す制度として、新たにティーチング・フェロー（TF）制度を導入することな
どが、具体的な例の一つです。
我々は、今後とも、先端的でオリジナリティーに溢れた研究を背景に、高度で魅力に満ちた教育を開発し、推進していく所存です。
なお一層のご指導とご鞭撻を賜わりますようお願い申し上げます。
人間総合科学研究科・医学系副研究科長
吉川 裕之