胞動態科学分野　

加藤光保教授は、医学医療系実験病理学教授とトランスボーダー医学研究センター細胞動態科学分野教授を兼任している。病理組織学、分子細胞生物学、数理科学を組み合わせた、がん細胞の持続的増殖におけるトランスフォーミング増殖因子βの機能に関する学際的研究から、休眠がん細胞において幹細胞性が誘導されることを明らかにし、その分子機構の解明と幹細胞性誘導を標的としたがん治療の開発を行なっている。

加藤光保教授は、1985年 東北大学医学部を卒業して医籍登録、1990年 医学博士（東北大学）、2001年 日本病理学会認定病理専門医。1986年 仙台市立病院医員（病理科）、1987年-1995年 東北大学助手（病理学第一講座、京極方久教授）、1990年-1994年 スウェーデンウプサラ大学に併設されたルードヴィッヒ癌研究所（Carl-Henrik Heldin所長・ウプサラ大学教授、現ノーベル財団理事長）に留学、1995年-財団法人癌研究会癌研究所生化学部研究員、2000年-同主任研究員（宮園浩平部長）、2002年 筑波大学教授（実験病理学）。2000年日本病理学会学術研究賞、2012年筑波大学Best Faculty Member、2020年日本病理学賞受賞。2006年-2008年 フロンティア医科学専攻（修士課程）専攻長、2009年-2012年 筑波大学学長補佐、2009年-2015年 筑波大学広報戦略室長、2010年-2016年 生命システム医学専攻（博士課程）専攻長、2012年-2016年 人間総合科学研究科副研究科長、2018年-現在 筑波大学執行役員医学医療系長。1995年-現在 日本病理学会学術評議員、2007年-現在 日本癌学会評議員、2013-現在 Cancer Science Associate Editor、2013年-2016年 文部科学省大学設置・学校法人審議会専門委員、2015年 日本医療研究開発機構プログラムオフィサー。