医学医療系

最先端医科学、高度医療及び社会医学・環境医学や看護科学にわたる領域を対象とした教育研究及び附属病院における診療活動を推進する教員組織です。

系長からのご挨拶

高橋 智
医学医療系長

「つくばバイオバレー」の中核拠点を目指して

筑波大学は、2023年度に創基151年、開学50周年を迎えました。開学以来、新構想大学として新たな大学の姿を目指して継続的な改革を進め、今日に至っています。これから次の50年に向けて、さらに改革を進めて発展させていく必要があります。筑波大学は、教員組織と教育組織が独立しており、そのことによる柔軟な組織運営が可能です。また、開かれた大学として設置され、学内や学外の垣根が低いことも特徴の一つです。医学医療系では、これらの利点を最大限に活用して、教員組織の改変や連携大学院方式による学外者の大学教育・研究への参加、時代のニーズに適合した学群および大学院の新たな学位プログラムの設置や既存の学位プログラムの統廃合など、時代の変化を先取りした柔軟な組織運営を行いたいと思います。

医学医療系の教員は、主に医学群および大学院医学関連学位プログラムの教育を担当しています。医学群は、医学類、医療科学類、看護学類で構成され、病気の予防、診断・治療、看護を目指す医療者と医学研究者の育成を行っています。筑波大学の前身である東京高等師範学校長の嘉納治五郎先生の言葉である「一人徳教広加万人 一世化育遠及百世」を基盤に、茨城県内唯一の医師養成機関として、引き続き、医療・医学研究者の育成に貢献したいと思います。

筑波大学は、開学時につくば研究学園都市に移転し、つくば市と共に発展してきました。つくば市には、産業技術総合研究所、物質・材料研究機構、高エネルギー加速器研究機構、宇宙航空研究開発機構、農業・食品産業技術総合研究機構、理化学研究所、国立環境研究所、医薬基盤・健康・栄養研究所などの29の国等の研究機関と、200近い民間研究所が集積しており、世界最大級の研究都市を形成しています。医学医療系では、附属病院、つくば臨床医学研究開発機構(T-CReDO)、つくばデジタルバイオ国際拠点、トランスボーダー医学研究センター、連携大学院方式の活動を通じて、つくば地区の研究機関や海外の研究機関との研究連携を強化します。特に、つくば地区には様々な医学生物系の研究所が集積しており、国際的な医学生物学の研究拠点を形成できる可能性を秘めています。シリコンバレーは、スタンフォード大学およびその卒業生らが設立したベンチャー企業により、数十年の歳月をかけて形成されましたが、医学医療系が中核となって「つくばバイオバレー」の形成を目指したいと思います。

主に対応する教育組織