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秋山雅博さん(生命システム医学専攻4年)、金保安則教授(生理化学研究室)らが低分子量G蛋白質Arf6がミエリン鞘形成に重要な役割を果たすことを発見

2014/09/08

秋山雅博さん(生命システム医学専攻4年)、金保安則教授(生理化学研究室)らの研究グループは、神経細胞での低分子量G蛋白質Arf6がFGF-2の放出を介しオリゴデンドロサイト前駆体細胞の遊走を制御することでミエリン鞘形成に重要な役割を果たしている事を発見しました。
秋山さんらは、これまで不明であった中枢神経系でのArf6の生理機能を解析するため、世界に先駆け、中枢神経系特異的なArf6欠損マウスを作製、解析した結果、Arf6欠損マウスにミエリン鞘形成不全が見られることを見出しました。中枢神経系では脳室周辺で神経幹細胞より生じたオリゴデンドロサイト前駆体細胞が標的の領域まで遊走し、オリゴデンドロサイトへと分化、成熟化してミエリン鞘を形成しますが、神経細胞のArf6は、この遊走過程において、遊走ガイダンス因子として知られるFGF-2の放出を介してオリゴデンドロサイト前駆体細胞の遊走を制御し、ミエリン鞘形成に関与していることが明らかになりました。
本研究成果は、8月21日、Nature Communicationsのオンライン版に掲載されました。

Akiyama M., et al., Nat Commun. 2014 Aug 21;5:4744. doi: 10.1038/ncomms5744.

図 Arf6によるミエリン鞘形成制御

図 Arf6によるミエリン鞘形成制御
Arf6は神経細胞においてFGF-2の放出を介してオリゴデンドロサイト前駆体細胞の遊走を制御しミエリン鞘形成に関与する。