第19回免疫学セミナー・医科学セミナーVのお知らせ
       
演者: 稲葉カヨ 博士

        京都大学・大学院生命科学研究科
   高次生命科学専攻 体制統御学講座生体応答学分野・教授


演題: “マウス樹状細胞およびマクロファージにおけるC型レクチン受容体とその機能"

日時:平成17年10月14日(金)
         午後17:00-18:00
場所:医学系学群棟 4階 4A411

講演内容: 
 一般に、樹状細胞やマクロファージに発現されるC型レクチンは病原性微生物に発現
される糖鎖認識を介してこれらの捕造亡慷燭掘・蓋兇鯆鷦┐靴凸般魃・セ鰺尭海靴 い
る。しかし、定常状態においては、むしろ免疫寛容の誘導・維持に働いている可能 性
に加え、血中糖タンパク量の維持に作用していることも示されている。HIVを認識す
るとして同定されたヒトDC-SIGNは、II型膜蛋白で、このファミリーのC型レクチンに
は、Langerin, DCIR, BDCA-2, DCAL-1等が含まれる。HDC-SIGNはその後、多種多様な
ウイルス、細菌、寄生虫を認識することも明らかになっている。我々がクローニング
したマウスのホモログは5種類が存在し、そのうちのmDC-SIGNは樹状細胞に特異的に
発現している。mDC-SIGNに加え、SIGNR1, SIGNR3にはマンノースを認識するEPNモ
チーフが存在し、糖抗原の捕捉に関与していることも明らかである。これらホモログ
の糖鎖ならびに微生物認識、更に細胞の活性化における作用を考えてみたい。


問い合わせ先 :  人間総合科学研究科基礎医学系・
                          免疫学免疫学・渋谷 彰  (ashibuya@md.tsukuba.ac.jp
       п@: 029-853-3281

たくさんのご来場お待ちしております。

渋谷
(代・添田)