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お知らせ

2018.08.10

家田真樹先生、貞廣威太郎先生らが、新たな心筋作製技術を可能とする遺伝子を発見

家田先生は、細胞移植を必要としない新しい心筋再生法として、心臓に存在する線維芽細胞に遺伝子を導入して、心筋を直接作製する研究を行っています。しかしながら、これまでの方法では、心筋以外の血管細胞を作製できない、作製した心筋細胞は増殖できないなど課題がありました。またiPS細胞などの多能性幹細胞から心筋を作製するためには、複数の液性因子が必要であり、工程が煩雑、不安定、液性因子が高価などの課題がありました。
本研究で、家田先生、貞廣先生らは線維芽細胞から心臓の幹細胞である心臓中胚葉細胞を直接誘導する遺伝子Tbx6を発見しました。また、Tbx6を多能性幹細胞に導入することにより、液性因子を使用せずに増殖可能な心臓中胚葉細胞を直接作製し、さらに心筋細胞や血管細胞を効率よく誘導することに成功しました。本研究成果は、新しい心筋・血管細胞作製法であり、将来、心不全などに対する再生医療への応用が期待されます。今回の研究成果は、2018年8月10日に国際科学雑誌『Cell Stem Cell』に発表され、雑誌の表紙にも選出されました。

筑波大学プレスリリース
http://www.tsukuba.ac.jp/attention-research/p201808100000.html
Cell Stem Cell誌
https://www.cell.com/cell-stem-cell/fulltext/S1934-5909(18)30337-0

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