1. ホーム
  2. お知らせ

お知らせ

2019.04.03

「心筋梗塞後の治療抵抗性の心室細動に対するカテーテルアブレーション:多施設共同観察研究」(筆頭著者:小松雄樹先生)が国際科学雑誌『Circulation』に発表されました

本研究は、心筋梗塞後に繰り返し発症する治療抵抗性の心室細動(VF storm)に対するカテーテルアブレーションの結果をまとめた観察研究です。

心筋梗塞後のVF stormの多くは、虚血傷害心筋のscar border zoneのプルキンエ網(特に左室中隔)を起源とする期外収縮をトリガーとしておりました。そのトリガーを標的として施行されたカテーテルアブレーション後の急性期の結果として、VF storm発症からアブレーションを行うまでの期間が長いほど院内死亡率が高く(図1)、治療抵抗性のVF stormに対して、できる限り早急な侵襲的治療介入が効果的であることが示唆されました。また、アブレーション後にVF stormが抑制された場合、長期観察期間においてVF stormの再発は非常に少ない一方で、心不全だけでなく脳卒中や感染症などによる死亡リスクが少なからずあり(図2)、アブレーション治療と同時に心不全やその他合併疾患の管理の重要性も述べております。

本研究は本学を主導研究施設として、日本国内12施設と海外3施設(フランス、チェコ)を含めた国際多施設共同研究で、2019年5月14日に国際科学雑誌『Circulation』に発表されました。

Circulation. 2019;139:2315–2325. DOI: 10.1161/CIRCULATIONAHA.118.037997

ページトップへ
ページトップへ