お知らせ
2020.02.10
2019年1月から経皮的僧帽弁クリップ術(MitraClip)を導入 担当:山本昌良(水曜午前)
当院では2019年1月から僧帽弁閉鎖不全症に対する経カテーテル治療である経皮的僧帽弁クリップ術(MitraClip®)を開始いたしました。
MitraClip®はアボット社が開発したカテーテルによる僧帽弁閉鎖不全症に対する治療法です。欧米では臨床応用の開始から15年以上経過しており、海外ではすでに80000人以上の患者さんがこの治療を受けておられます。MitraClip®の利点としては、従来の外科的手術のように胸を切開することや心臓を停止させる必要がないことから、患者さんの身体への負担が少ないのが特徴です。そのため、これまでは開胸手術ができないとされていたハイリスクの患者様、御高齢の方でも、治療可能な場合があります。
中等度以上の僧帽弁閉鎖不全症の患者さんを是非ご紹介ください。MitraClipは外科的弁置換術・形成術の危険性が高い、もしくは不可能と判断された場合に適応になるため、詳細な評価を行った後に、循環器内科医師、循環器外科医師、麻酔科医師、臨床検査技師・臨床工学技師などの多種職によるハートチームカンファレンスにて最適な治療法(MitraClip・外科手術・内科的治療)につき検討をさせていただきます。
