1. ホーム
  2. お知らせ

お知らせ

2020.12.15

PCI施行時の光干渉断層法(OCT)所見が大血管炎の診断と治療効果判定に有用であった症例報告(酒井俊介先生)を「European Heart Journal」に発表

原発性血管炎は、自己免疫機序により血管そのものに炎症を認める疾患の総称です.罹患血管サイズに基づき分類され、大型血管炎は大動脈およびその基幹動脈、冠動脈、肺動脈などが侵襲される疾患群です.冠動脈病変は10-30%程に合併し、稀に急性冠症候群をきたすことが報告されています。

本論文は、急性冠症候群を発症した症例に対して、経皮的冠動脈形成術(PCI)施行時に、光干渉断層法(OCT)を用いることで冠動脈炎と診断し、背景にある大型血管炎の診断の一助となったこと、さらに経時的にOCTで評価することで薬物治療の有効性を検討することが出来たことを報告致しました。OCTは冠動脈病変を詳細に評価することが可能で、基礎疾患の診断、治療の評価に有用であると考えられました。

In vivo evaluation of coronary arteritis by serial optical coherence tomography in large vessel vasculitis.
Sakai S, Sato A, Hoshi T, Ieda M.
Eur Heart J. 2020 Dec 9: ehaa991. doi: 10.1093/eurheartj/ehaa991. Online ahead of print.

ページトップへ
ページトップへ