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お知らせ

2022.06.14

鮎澤祥吾先生が第264回日本循環器学会関東甲信越地方会においてCase Report Award最優秀賞を受賞

日 時

2022年6月4日

演題名

COVID-19 mRNAワクチン接種後の心筋炎に対して免疫抑制療法を行い奏功した2症例の検討

受賞者

鮎澤祥吾先生(現在所属:水戸協同病院循環器内科)

詳 細

COVID-19 mRNAワクチン接種後の心筋炎に対して心筋生検を施行した2例について報告しました。心筋病理所見ではCD8+Tリンパ球およびマクロファージを中心とした炎症細胞浸潤を認めました。ステロイドによる免疫抑制療法を試みたところ,両症例ともに心筋逸脱酵素の低下および心機能の改善を認め,免疫抑制療法が奏功したと考えられました。ワクチン接種後心筋炎の機序は不明ですが,過去のウイルス性心筋炎,あるいは不顕性の自己免疫性心筋炎を有する症例がワクチン接種による免疫系へのアジュバント効果によって心筋炎が顕在化した可能性が示唆されています。心筋症関連遺伝子異常の存在が急性心筋炎の発症リスクを上昇させる可能性が報告されており,ワクチン関連心筋炎の発症機序に迫るべく,現在,遺伝子解析を行っています。
本報告は2022年6月4日に第264回日本循環器学会関東甲信越地方会 Case Report Awardで発表され、最優秀賞に選ばれました。

症例:入院時

症例:退院時

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