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お知らせ

2022.11.30

宇佐美恭平先生がCTおよびMRIを用いた冠動脈プラーク性状とPCI後の周術期心筋傷害(PMI)との関連に関する研究論文を「European Radiology」に発表

経皮的冠動脈インターベンション(PCI)後のCK-MBや心筋トロポニンなどの心筋逸脱酵素の上昇によって定義される心筋傷害(Periprocedural myocardial injury/infarction : PMI)は臨床においてしばしば経験され、短期および長期の臨床転帰の悪化と関連することが報告されています。われわれは以前、待機的PCIにおいて冠動脈CT、心臓MRIのそれぞれにおける冠動脈プラーク性状とPMI発症との関連について報告しました。今回、本研究では冠動脈CTと心臓MRIの両方を組み合わせることによるPMI発症との関連、およびPMI発症の有無における標的病変と非標的病変の不安定プラーク所見との関連を評価しました。その結果、冠動脈CTおよび心臓MR Iのいずれにおいても不安定プラークを有する病変はPMIを高率に発症し、さらにPMIを来した病変を有する症例では標的病変のみならず非標的病変においてもCT・MRIにおける不安定プラークを有意に多く有することを報告しました。
本研究は2022年11月28日に国際科学雑誌「European Radiology」に発表されました。

Impact of coronary plaque characteristics on periprocedural myocardial injury in elective percutaneous coronary intervention
Kyohei Usami, Hiroaki Watabe, Tomoya Hoshi, Shunsuke Sakai, Daigo Hiraya, Akira Sato, Masaki Ieda

Eur Radiol. 2022 Nov 28.
doi: 10.1007/s00330-022-09288-z. Online ahead of print.

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