MRI 非造影T1強調画像で高信号に描出されるプラーク(high-intensity plaque：HIP)は冠動脈における不安定プラークを示唆する所見とされており、将来の心血管イベントとの関連が報告されています。今回われわれはMRI非造影T1強調画像においてHIPを認めた胸部下行大動脈プラークおよび冠動脈プラークからコレステロールクリスタルを検出した症例を経験しました。MRI非造影T1強調画像におけるHIPは冠動脈プラーク内のコレステロールクリスタルの存在と関連している可能性があり、今後さらなる研究が進められることが望まれます。
本報告は2022年10月20日に国際科学雑誌「European Heart Journal-Cardiovascular Imaging」に発表されました。

Detection of cholesterol crystals in coronary and descending aorta high-intensity plaques on T1-weighted magnetic resonance imaging
Hiroaki Watabe, Taikan Terauchi, Daigo Hiraya, Tomoya Hoshi, Masaki Ieda
Eur Heart J Cardiovasc Imaging. 2022 Oct 20;23(11):e502.
doi: 10.1093/ehjci/jeac178.