お知らせ
2024.11.11
林雄介先生(現在所属:府中病院)が第4回Japan VT symposiumで最優秀演題賞を受賞
日 時
2024年11月9日
受賞演題名
洞調律中の選択的脚捕捉が診断に有用であった血行動態破綻を伴う脚枝間リエントリー性心室頻拍の1例
受賞者
林雄介 先生
現在所属:府中病院 循環器内科
林先生は、2023年10月から2024年9月まで筑波大学循環器内科に国内留学されており、当院勤務中に治療に携わられた症例の報告です。
詳 細
脚枝間リエントリー性心室頻拍(BBRVT)の診断にはVT中の電気生理学的検査(EPS)が重要です。しかしVT中に血行動態が不安定になることが多いため、診断が難しい場合があります。本症例では、洞調律中にペースマッピングを詳細に行い、左脚および右脚を選択的に捕捉した際の所見がBBRVTの診断に有用でした。さらにBBRVTの頻拍回路内の伝導障害部位を推定しました。器質的心疾患を有する低心機能症例で少なからず発症し得るBBRVTの診断において、できる限り洞調律中のEPSを詳細に解析することが、安全かつ効果的なアブレーション治療のために重要と考えました。