お知らせ
2024.12.17
木全啓先生,山崎浩先生が左心耳閉鎖デバイス表面の内皮化に関する論文を『JACC: Clinical Electrophysiology』に発表
詳 細
左心耳閉鎖デバイスの植込み後にデバイス表面の内皮化が不完全であると、血栓症が増加することが報告されています。現在、CTや経食道超音波検査の所見によって内皮化を予測し、抗血栓療法を調整することが一般的となっています。本症例では、左心耳閉鎖術22カ月後に心房細動アブレーションが施行され、その際に血管内視鏡を用いてデバイス表面を観察しました。事前のCT、経食道超音波検査ではデバイス表面の内皮化が示唆されましたが、血管内視鏡ではデバイス表面が明瞭に観察され、内皮化の遅れが明らかになりました。本症例のようにCTや超音波検査での予測に反して内皮化が遅延する症例も認められるため、抗血栓療法の調整にはさらなる知見が必要であると考えらると考えられました。本研究は2024年11月18日に国際科学雑誌『JACC: Clinical Electrophysiology』に発表されました。
論文名
Delayed Endothelialization of Left Atrial Appendage Closure Device: Discordance Between Computed Tomography and Angioscopy
著者名
Akira Kimata, Hiro Yamasaki, Hiroaki Watabe, Tomoko Ishizu
掲載雑誌
JACC Clin Electrophysiol. 2024 Nov 18:S2405-500X(24)00884-3.
https://doi.org/10.1016/j.jacep.2024.10.016
