お知らせ
2025.01.28
江頭航大先生が2025年度日本不整脈心電学会関東甲信越支部地方会best abstract賞において最優秀演題賞を受賞

日 時
2025年1月18日
受賞演題名
抗凝固薬継続下の心房細動に対するカテーテルアブレーション後に左房内巨大血栓を認めた1例
受賞者
筑波大学附属病院 シニアレジデント 江頭航大
詳 細
心房細動に対するカテーテルアブレーションは有効な治療法だが、周術期の稀な合併症の1つに血栓塞栓症がある。本症例では、適切な抗凝固療法を継続していたにもかかわらず、カテーテルアブレーション術後急性期において偶発的に、経食道心エコー検査により左房後壁から天蓋部にかけて広がる巨大左房内血栓が指摘された。塞栓リスクを考慮し外科的切除術も検討されたが、早期発見された血栓であることや外科的な侵襲にともなう内皮障害による血栓の再発リスク等を鑑み抗凝固療法強化の方針とし、血栓の消失がえられた。アブレーション後の左心耳以外の左房内血栓について過去の症例報告は限られているが、左房内血栓形成の病態および治療方針について文献的考察を行い、抗凝固療法単独で治癒し得た稀な一例を報告した。