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お知らせ

2025.10.08

鮎澤祥吾先生が第38回日本心臓血管内視鏡学会総会で優秀演題賞を受賞

日 時

2025年9月27日

受賞演題名

血管内視鏡による病態把握がEVTの治療方針の決定に有用であった一例

受賞者

筑波大学附属病院 クリニカルフェロー 鮎澤 祥吾

詳 細

下肢動脈のCTO病変において,病変がIVUSや血管造影ではプラークと血栓を判別できない症例を経験することがあります.今回,Acute on Chronic Arterial Thrombosisの経過をたどった下肢閉塞性動脈疾患(LEAD)に対して,血管内視鏡による病態把握がEVTおよびその後の治療方針の決定に有用であった一例を報告しました.【症例】左浅大腿動脈 TASCⅡ TypeBのCTO病変.CTOのReentryでは局所のErosionを認め,distal-midではCotton Candy様の混合血栓を認めた.mid-proximalには赤色血栓が占めており,それより近位側はGrade 0の正常血管が観察された.以上より,局所のErosionに伴う血栓閉塞が病態の原因と診断し,アスピリンに加えて,EVTと抗凝固療法を組み合わせた治療を実施することで奏功した.
本症例を通して,動脈硬化性疾患に対する血管内視鏡の有用性を深く学ぶことができました.今後の日常診療および研究にも活かしていきたいと思います.ご指導くださった先生方に心より感謝申し上げます.

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