新医学専攻について
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社会健康医学研究室では、平成10年度より医学類における新医学専攻の受け入れを開始しました。現在までに、5名が医学の博士課程を3年で早期修了をしています。そのような研究室は他に類をみません。 新医学専攻は、本来、医学類1〜4年次の研究室演習をベースとして、研究職としての早期教育を目的に開設されたものですが、当研究室では、1〜4年次で研究室演習を受講していなくても、当面の間、興味と熱意のある学生は、5年次から新医学専攻の学生を受け入れています。 新医学専攻を選択した場合、卒後医学系大学院への進学を前提に研究、研修を行うことになります。医学類を卒業し医師免許を取得した後、@初期臨床研修を行いながら大学院に進学する場合と、A先に初期臨床研修を行ってから、大学院に進学する選択肢があります。いずれの場合であっても、大学院を3年早期修了することを基本目標とします。また、B臨床研修を行った後、臨床を続けながら、大学院で研究を行うこともできるようにしました。そのための体制も用意されています。どのルートであっても、その後は公衆衛生・予防医学のプロフェッショナルとして、大学、病院、専門研究機関等において予防・研究・臨床活動を行いながら、研究者・実践家としてのキャリアを構築するシステムが確立されています。地域枠の学生も、Bの方法で、地域での臨床活動をしながら、公衆衛生・予防医学の専門教育を受けることが可能であり、将来研究者や公衆衛生医師として活躍する道が開かれています。 これまでに本大学で新医学専攻を選択し、大学院に進学した先輩たちです。
山岸 良匡 平成12年医学専門学群卒 平成15年大学院修了 現・筑波大学教授 ※他大学(大阪大学)の大学院に進学しましたが、筑波大学新医学専攻での研究実績も評価され、3年次で修了しました。 実習内容 大学の研究室の中で、研究に没頭するだけではなく、様々な公衆衛生の現場に足を運んで見聞を広めることができるのも、この実習の魅力です。当研究室では、可能な限り学生の希望に応じて実習計画を組むことができます。これまでの実習の具体例として、一先輩の実習内容を示します。
1月〜3月 農村地域における脳卒中の実態(佐久総合病院内科) この例以外にも、離島地域(奄美、隠岐、五島)での実習や、大阪での予防活動、神栖市、山形県鶴岡市、神戸市でのフィールド調査に参加した先輩もいます。海外での実習を希望する場合、通常の海外実習の選抜とは別枠で、当研究室の教員の紹介により実習を行うことも可能です。(ハーバード大学、ミネソタ大学、ロンドン大学、北京大学等と共同研究、研究交流を行っています) また実習の一環として、当研究室が参画する大規模な疫学研究のフィールド現場に参加し、データを分析して学会に発表したり、論文を執筆することを推奨しています。 新医学専攻のシステムのメリットが享受できるのは、筑波大学の医学生の特権といえます。生活習慣病の予防医学・公衆衛生学の研究分野には筑波大学の卒業生が多く、筑波大学卒であることが将来有利になる分野の一つです。例えば、慶應義塾大学や、順天堂大学、近畿大学の公衆衛生学や福島県立医科大学の疫学の教授は、当研究室の出身者です。厚生労働省や都道府県にも多くの筑波大卒業生がいます。公衆衛生や予防医学に興味がある人は、何年次でもよいのでぜひ一度相談してください。新医学専攻を選択した場合の具体的なメリットについて説明します。 連絡先:社会健康医学研究室 実習担当教官:山岸 |
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