2019年 10月 30日

肝臓のインスリン感受性を制御する脂質を発見

肝臓のインスリン作用にはセラミド注1)と呼ばれる脂質の脂肪酸鎖長(炭素数)が重要であることを明らかにしました。

セラミドの脂肪酸鎖長(炭素数)の制御には、脂肪酸伸長酵素Elovl6が重要な役割を担っており、マウスにおいて肝臓だけでElovl6を欠損させると、炭素数18の脂肪酸を有するセラミドが肝臓で減少し、インスリン感受性が亢進しました。

セラミドの脂肪酸鎖長(炭素数)の適切な制御や肝臓におけるElovl6の阻害が、脂肪肝や糖尿病の予防・治療に対する標的として有用であると考えられます。

Hepatology doi:10.1002/hep.30953 (英語 English)

プレスリリース (筑波大学HP)

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