遺伝子改変マウス分野

高橋　智教授はトランスボーダー医学研究センター（TMRC）のセンター長を務めるととともに、動物資源部門（生命科学動物資源センター）の遺伝子改変マウス分野の教授、医学医療系　解剖学・発生学の教授を兼任している。分子生物学、発生工学を専門としており、Large Maf転写因子群による臓器形成、細胞分化の分子機構の研究を行っており、特に膵臓内分泌細胞の形成、腎臓足細胞の形成、マクロファージの機能制御の研究を行っている。最近、宇宙航空研究開発機構（JAXA）と共同で、国際宇宙ステーション（ISS）での国内初のマウスを用いた研究を実施している。

高橋　智教授は、1987年に東北大学医学部を卒業して医師免許を取得後、東北大学大学院医学研究科に進学し、1991年に医学博士の学位を取得した。1991年から1994年まで、スイスジュネーブ大学医学部病理学教室（出井章三教授）にポストドクタルフェローとして留学した。1994に帰国後は東北大学助教、1996年から筑波大学講師、2000年より教授に就任した。2009年から2014年まで生命科学動物資源センターセンター長、2017年からTMRCのセンター長を兼任している。高橋　智教授は多くの賞を受賞しており、主なものとして1991年に東北大学医学部銀賞、2016年に筑波大学Best Faculty Member、2018にISS R&D Conferenceから”ISS Award for Compelling Results”、2020年に日本実験動物学会から安東・田嶋賞、文部科学省より文部科学大臣表彰を受賞している。