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論文掲載のお知らせ

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2020年 7月 2日

ドーパミンニューロンが選択肢を選ぶ脳内指令を出す

~合理的な意思決定を行うメカニズムの発見~

(1) これまで不明だった、ドーパミンニューロンが合理的な意思決定を支えるメカニズムを発見しました。

(2) ドーパミンニューロンの活動ダイナミクスが、選択肢の「価値情報」を、その選択肢を選ぶのかどうかの「選択指令」に変換していることを明らかにしました。

(3) この変換プロセスは、これまで意思決定の中枢と考えられてきた前頭葉よりも、ドーパミンニューロンでより早く完了していました。これは、進化的に保存された中脳のドーパミンニューロンが、合理的な意思決定を支える重要な神経基盤であることを示しています。

プレスリリース (筑波大学HP)
プレスリリース (PDF)
Signal dynamics of midbrain dopamine neurons during economic decision-making in monkeys - Science Advances (DOI:10.1126/sciadv.aba4962) (英語 English))

論文掲載のお知らせ

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2020年 6月 5日

HHEX promotes myeloid transformation in cooperation with mutant ASXL1

ポイント

• Mutant ASXL1 and HHEX promote myeloid leukemogenesis via upregulating the expression of MYB and ETV5.
• Inhibition of the HHEX-MYB/ETV5 axis would be a promising therapeutic approach for myeloid malignancies harboring ASXL1 mutations.

→ Journal - Blood 2019 :blood.2019004613

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2020年 04月 15日

慢性腎臓病の発症を抑えるしくみを解明

〜既存の白血病治療薬で腎障害悪化が抑制可能に〜

ポイント
• 糸球体上皮細胞が傷害されネフローゼ症候群(むくみ)や腎不全に至る疾患である「巣状分節性糸球体硬化症」の発症メカニズムにおける、転写因子「MafB」の役割を解明しました。
• 糸球体上皮細胞に存在する分子群の発現を調節する転写因子MafBが、糸球体上皮細胞内の濾過機能を保つために重要で、MafBの減少が疾患発症に関係していることを見出しました。
• 既存の白血病治療薬が、糸球体上皮細胞のMafBを増加させ、腎障害悪化やタンパク尿を軽減する作用を有することがわかりました。

プレスリリース 筑波大学ウェブページ

プレスリリース PDF

Kidney International - 英語 PDF (DOI: 10.1016/j.kint.2020.02.038) Transcription factor MafBin podocytes protects against the development of focal segmental glomerulosclerosis.

論文掲載のお知らせ

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2020年 04月 24日

新型コロナウイルス治療薬候補となる既承認薬の発見

~ネルフェナビルとセファランチンの薬剤併用による新型コロナウイルス排除効果~

[東京理科大学との共同研究]

プレスリリース PDF (日本語)

論文掲載のお知らせ

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2019年 10月 30日

肝臓のインスリン感受性を制御する脂質を発見

肝臓のインスリン作用にはセラミド注1)と呼ばれる脂質の脂肪酸鎖長(炭素数)が重要であることを明らかにしました。

セラミドの脂肪酸鎖長(炭素数)の制御には、脂肪酸伸長酵素Elovl6が重要な役割を担っており、マウスにおいて肝臓だけでElovl6を欠損させると、炭素数18の脂肪酸を有するセラミドが肝臓で減少し、インスリン感受性が亢進しました。

セラミドの脂肪酸鎖長(炭素数)の適切な制御や肝臓におけるElovl6の阻害が、脂肪肝や糖尿病の予防・治療に対する標的として有用であると考えられます。

Hepatology doi:10.1002/hep.30953 (英語 English)

プレスリリース (筑波大学HP)

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お知らせ

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2019年 9月 3日

「遺伝子改変マウス作製 共同研究公募」のお知らせ

トランスボーダー医学研究センター、生命科学動物資源センターでは遺伝子改変マウス作製の共同研究を公募することとなりました。ご希望の方は「トランスボーダー医学研究センター(TMRC)共同研究公募要項」をご確認の上、高橋 智まで ご連絡ください。

PDF詳細はこちら

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2019年 6月 6日

メタゲノム・メタボローム解析 により 大腸がん発症関連細菌 を 特定

~便から大腸がんを早期に診断する新技術~


Metagenomic and metabolomic analyses reveal distinct stage-specific phenotypes of the gut microbiota in colorectal cancer

Nature Medicine DOI https://doi.org/10.1038/s41591-019-0458-7 (英語 English)

プレスリリース PDF (日本語)