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お知らせ

2020.11.13

FFRCT検査を導入 担当:渡部浩明先生

筑波大学附属病院では、新しい心臓の検査であるFFRCTを導入しました。
この検査は冠動脈が狭くなって心臓に十分な血液を供給できなくなる狭心症の疑いの方に対して、痛みを伴わずにコンピュータによるシミュレーションで血液の流れを測定する検査です。

従来は冠動脈CT検査で冠動脈に狭窄が見つかった場合、その狭窄部分が治療を要するほど狭いかどうかを判断するために、カテーテル検査やその他の負荷検査(トレッドミル検査、核医学検査など)を追加して行っておりました。そして、カテーテル検査を行うためには、入院の上でカテーテルを体内に入れなければならず、患者さんの負担になることがありました。
FFRCTは、冠動脈CT画像から冠血流予備量比(Fractional Flow Reserve:FFR)を測定することを可能にした検査方法です。外来で施行した冠動脈CT画像から冠動脈の3次元画像を作成し、流体力学に基づいたコンピューターによる高度な血流シミュレーションを行います。これにより、本来カテーテル検査が必要であった患者さんがカテーテル検査をせずに治療の必要性や治療の戦略をより正確に評価することができるようになりました。

現段階では全国でも数少ない施設でのみ導入されており、茨城県内では当院のみがFFRCTを導入しております。

[検査結果例] 血流の低下が数値と色で表示されます(正常は0.75-0.8以上)

この図では赤色の部分(左冠動脈前下行枝)がFFRCT 0.72と低下しており、治療適応となる狭窄病変があると判断されます。

筑波大学附属病院では、あらゆる心疾患に対し専門スタッフが対応しています。
狭心症が疑われる患者様で、FFRCTをご希望される方がおりましたら是非ご紹介ください。

担当医師 渡部浩明

予約センター
TEL:029-853-3570
外来 毎週水曜日 渡部浩明

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