入学案内(H15年度版)


2003 医学専門学群 看護・医療科学類 学類案内 (pdf)




2003 筑波大学入学案内 (pdf)


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看護・医療科学類

 近年の急激な社会環境の変化に伴い、看護・医療に求められる「質」が急速に変化しています。一方、看護を必要とする人たちが求める質の高い要請に対応できる看護師の数はまだまだ不足しています。また、臨床検査技術学の分野は、検査法の自動化と先進化により、これまでの検査室内の検査よりも、より臨床に密着して、医師や看護師とのより強い連携のもとで業務を遂行することが重要になってきています。
本学類では、このような医療に対する社会の要請に即応するために、広い教養と深い人間理解を基盤とし、大学病院や地域の医療・福祉に従事している方々との連携や教育支援(ユニフィケーション)により、人々のニーズに適合した質の高いケアや医療技術を提供できる人材を育成します。また、包括的な医療サービスを提供する中で、独自の専門性を生かし、保健、医療、福祉チームの一員として協働できる人材や将来において教育者、研究者、管理者として専門分野で指導的役割を担い、社会に貢献できる人材を育成します。


【看護学主専攻】入学定員 70人
● 教育課程
 ナイチンゲール以降、数多くの看護理論が世界中で展開されていますが、これらに共通するキーワードは「人間」、「健康」、「環境」そして「看護」です。
看護学主専攻では「人間」の生の営みにおける看護の役割を理解しやすいように「環境」を「生活」という概念で捉え直し、看護学の主体性を明確にしつつ、視野の拡大と専門性を深めるために医学、心理学、社会学などとの連携を図ったカリキュラムで学びます。1年次から4年次を一貫教育とし、全体を基礎科目、専門基礎科目、専門科目から構成されています。
専門基礎科目では「こころと行動の科学」「人間と生命科学」「生活支援科学」を3本柱として、人間の多様性と幅広い価値観などについて学びます。
専門科目は「生活援助基礎科学」「看護実践科学」「応用看護学」から構成され、選択として助産師、養護教諭に関する科目を開設します。「生活援助基礎科学」では看護の基本となる基礎技術を実習により修得するとともに生活援助、看護援助、ターミナルケアなどの理論を、「看護実践科学」では地域看護学、成人看護学、精神看護学、高齢者看護学、母性看護学、小児看護学などの理論と実践技術を修得し、「応用看護学」では、看護研究、国際看護、看護政策などを学修します。さらにケア・コロキウムでは医学類など他学類において医療福祉に関連した科目を学ぶ学生達とともにチーム医療を学びます。

● 取得可能な資格等
国家試験受験資格: 看護師、保健師、助産師*
教員免許 : 養護教諭1種*
*所定の選択科目を修得する必要があります。
● 入学定員
一般入学: 前期日程 35人
後期日程 10人
推薦入学: 25人


【医療科学主専攻】入学定員 37人
● 教育課程
 将来、医療人となるために必要な豊かな人間性と幅広い教養を身につけながら医療科学の基礎知識を学びます。医療科学主専攻では、臨床検査の専門領域における最新の知識と技術を学び、臨床研究や基礎研究を支援する能力を養い、ライフサイエンスの分野で広く活躍できる医療専門職を養成することを目標にしています。
 専門基礎科目では、人体の構造と機能、疾病の成り立ち及び医学検査の基礎、保健医療福祉と医学検査、医療工学・情報科学などを学び、専門科目の基礎を学ぶとともに臨床検査医学に必要な知識と技術を習得します。
 専門科目では臨床検査の実際を習得するために臨床病態学、形態検査学、生物化学分析検査学、病因・生体防御検査学、生理機能検査学、検査総合管理学などの理論と実習を履修します。また、臨床実習やケア・コロキウムを通して臨地実習を行います。専門科目の選択として、分子病態学、病態医工学、環境病態学などが履修できます。課程終了時には臨床検査技師国家試験に合格できる十分な実力がつくように教育します。特に卒業研究を重視し、これを通じて医療科学の各分野で卒業後臨床研究に即応できる基礎研究技術と問題解決能力を養成します。

● 取得可能な資格等
国家試験受験資格: 臨床検査技師
免許: 衛生検査技師

● 入学定員
一般入学 : 前期日程 19人
後期日程 8人
推薦入学: 10人



 ©医学専門学群 看護・医療科学類 (2002−2003)